いつから英語教育を始める? 英語好きな子どもに育てるための心得3つ
2013年12月12日 | よみものいつから英語教育を始める? 英語好きな子どもに育てるための心得3つ

【ママからのご相談】
小学生の子供がいます。学校のママ友と話していて、英語教育のために子どもを英会話に通わせたり、海外旅行に連れて行ったりと、みんなかなり力を入れているようです。それを聞いていて、うちの子は大丈夫なのかと、なんだか焦ってしまいました。英語教育は早い方がいいのでしょうか。
慣れておくと有利。
はじめまして。プロ家庭教師の佐々木です。
小学校の英語教育の開始時期を5年生から3年生に引き下げ、5年生からは正式な教科にする方針が文部科学省から出されました。英語教育はどんどん早期化しています。
これまで多くの生徒さんと接してきた経験や、英会話教室の先生・塾講師の方々への取材で得た英語教育のポイントについて、書かせていただきます。

(1)すでに個人差は大きい
小学校高学年~中学生の生徒さんたちの英語力を見ていると、すでに、英語を知っている子と英語に全く馴染みのない子との差が、はっきりと出てしまっています。
特に、学校以外で英語に触れたことがない子は、英語の語順と発音がなかなか定着しません。中学校では、そんな子達もある程度英語の読み書きができる子と一緒に学び、同じ土俵で評価されるわけですから大変です。
(2)やりすぎ注意
グローバル化の影響もあり、英語教育が早期化されるということで、焦っておられる方もいるのではないでしょうか。ですが、お母様が焦るあまり、無理に英語を勉強させ、毎日のように勉強を強要していると、お子さんが英語嫌いになってしまうかもしれません。
子どもの頃に一度英語が嫌いになってしまうと、学生になっても、大人になっても引きずってしまう可能性があります。取り組むことは重要ですが、やりすぎでお子さんが英語を嫌いになってしまわないよう注意する必要があります。
(3)楽しく学ぶことが大切
小学生の英語学習は、日常会話と、簡単な日記が書ける程度で問題ありません。教室に通うなら、楽しんで勉強できる場所を選びましょう。英検を受験することで英語力を証明することができますが、きちんとした英語の文法等を学ばなければならず、小学生のうちは負担が大きいことがあります。テスト等はお子さんが望んでいる場合のみにしましょう。
いまでは、テレビやネットで手軽に鑑賞できる洋画や洋楽を家族で楽しみながら、英語の発音やリズムに親しみ、耳を慣らしておくと、学校での学習が始まってもすんなりと学び始めることができますし、親しみを感じながら楽しく学ぶことができるはずです。
●ライター/佐々木恵(プロ家庭教師)