子どものイヤイヤ期でママもイライラ? 妻の八つ当たりを鎮める方法
2013年12月10日 | よみもの子どものイヤイヤ期でママもイライラ? 妻の八つ当たりを鎮める方法

【パパからのご相談】
子供がちょうど2歳のイヤイヤ期という事もあってか、最近妻のイライラがひどく、八つ当たりをされて困っています。専業主婦ですが、僕の帰りが遅く育児を手伝えません。でも、このままでは辛いです。イライラを鎮める会話のポイントを教えて下さい。
育児は「手伝う」事ではなく、「一緒にする」事と捉えましょう。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。
毎日遅くまでお仕事をされ、帰宅すると八つ当たり! これでは、気持ちが安らぐ時がありませんよね。心中お察しします。
しかし、ご相談文を拝見していると、なんだか「育児は母親がすること」だと決めてかかっていらっしゃるように思うのは私だけでしょうか。「手伝えません」の言葉が引っ掛かってなりません。そのあたりも、奥様のイライラの一因になっているのではないでしょうか。
帰宅された時にはもうお子さんが寝てしまっているから仕方ないのかもしれませんが、貴方自身の気持ちの持ち方で、奥様のイライラも変わると思いますよ。

人がイライラする心理とは?
イライラには、イライラを生み出す「気分」が背景にあるように思います。どのような気分かというと、「社会の中での自分の位置」について、「何となく満足できず、面白くない」という気分です。
ここでの社会とは、家族関係、友達関係、所属組織の中での人間関係のことです。このような気分が発生する原因には色々あると思いますが、根底的な原因は、人間は常に他の人から承認され、評価されて生きて行きたいという強い欲求を持っていることにあると思います。
しかし、当然のことながら、2歳のお子さんがママの頑張りを承認してくれる事はなく、成長段階として自我の主張を繰り返すばかり。ママは頑張っているのに、どうして分かってくれないの!? 奥様のイライラはそのあたりから来ているように思います。
このような状況は、ある1回の出来事で発生するというよりは、日頃の小さな出来事の積み重なりとして、無意識のうちに心の中に蓄積されるので、はっきりした原因として自覚することができず、「イライラした気分」という形になります。
「当たり前」意識はイライラを招くだけ
「自分は仕事を夜遅くまで頑張っているのだから、家事育児は妻がして当たり前」。果たしてそうでしょうか?
同じ会社で一人暮らしの男性はいらっしゃいませんか? 彼らは同じように仕事をして、帰宅すると最低限でも洗濯や掃除などの家事を自分でしているはずです。それをしなくて済むのは、奥様がして下さっているおかげですよね? そう考えると、自然に奥様に感謝や労いの言葉が出てくるのではないでしょうか。
奥様のイライラを鎮める、「承認」「正当な評価」は、「今日も1日子供とベッタリで大変だったね。洗濯もしてくれたんだ。ありがとう」「帰りが遅いのに、ご飯作って待っていてくれてありがとう」そんな一言だったりしますよ。
貴方が率先して、奥様を承認、正当な評価をする事で、次第に奥様からも八つ当たりの暴言ではなく、「いつも遅くまでお仕事頑張ってくれてありがとう」といった、優しく癒される言葉がきっと出てくる事でしょう。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)