小学校でいじめられない子に育てる方法
2013年12月3日 | よみもの小学校でいじめられない子に育てる方法

【女性からのご相談】
子どもが来年、小学校に入学します。幼稚園は小規模でとても和やかなところだったので、いじめのことなどまったく問題にならなかったのですが、小学校は人数が多いので、うちの子どもがいじめられないか不安です。どうすればいじめられない子どもになりますか?
いじめる子どもに育てないことが、大切なようです。
ある教育学者は、「いじめは加害者がいないと、被害者が出てこない」と言います。
当たり前のことですが、加害者がこの世に全くいないという状況がないから、いじめが問題になっていますよね。
まずは、親が、「いじめられない子どもにしよう」と思うのではなく、「どうやったらうちの子は、いじめっ子にならないか」を考える必要があるとも学者先生はおっしゃっており、そのためには、「愛情たっぷりに育てる」必要があるとのことです。
ある程度の時間を子どもと過ごし、子どもと会話をしたり、子どもがやることに共感をしたりする。つまり、子どもに淋しい思いをさせない。こういうことが、我が子をいじめっ子に育てないポイントであるようです。
いじめっ子の家庭は、必要以上に親に厳しくされていたり、親と長時間触れ合う時間が無いというかんじで、子どもが親の愛情を感じられないおうちであることが多いとのことです。

過保護であることも、いじめっ子にさせてしまう要因
愛情たっぷりに子どもを育てると、いじめっ子にならず、いじめに対して、「それは間違っている」という正しい認識を持ち、いじめたり、いじめられることも減るという教育学者のご意見でしたが、別の心理学者は、過保護もいじめっ子やいじめられっ子をつくると言っています。
過保護に育てると、子どもは親に隠れていろんなことをし始めます。ときに、親にウソをつくようになります。親の過干渉が窮屈に感じて。
しかし、子どもであるがゆえにそこから脱出することができず、そのイライラが、「親に隠れてなにかをやる」とか、「笑顔でウソをつく」とか、そういうところに出てくるそうです。
こういう子どもはまっすぐ1本の芯を持てないがゆえに、いじめられたり、いじめたりする子どもになる可能性が高いようです。
いかがでしたか?
教育学者が言う、「ある程度の時間」子どもと会話をしたり……という、この、「ある程度」がポイントではないかと思います。
長時間子どもにべったりであれば、それを過干渉と感じる子どももいるでしょうし、短い時間であれば、淋しさを感じるかもしれません。
「ちょうどいいかんじ」で子育てをするように、親として意識することが、いじめられっ子に育てないポイントではないかと思います。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)