ストレスは大敵!“児童虐待”の現状と予防策
2013年12月3日 | よみものストレスは大敵!“児童虐待”の現状と予防策

【ママからのご相談】
妊娠5か月のプレママです。最近、子持ちの友達のイライラ話を聞かされたり、テレビで、自分の子供を虐待死させたニュースを見たりすると、「自分がこの子を虐待してしまったらどうしよう?」と不安になります。どうしたらいいでしょうか?
家族揃っての食卓を今から大切に!
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
ご相談ありがとうございます。妊娠中は何かにつけて不安になってしまいますよね。
確かに最近、児童虐待の報道も多く目にします。まずは現状からご紹介させて頂きましょう。
児童虐待は増加し続けている
厚生労働省の発表によると、H23年度の児童虐待相談数は599,191件。H11年度の約5.2倍にものぼり、調査を始めたH2年度(1,101件)から、H4年度(1,372件)の2年間では271件の増加に対し、H21年度(44,211件)から、H23年度(59,919件)の2年間では15,708件と急激に増加しています。
虐待の内容としては、暴力を振ったりする身体的虐待が36.6%と一番多く、次いで、家に閉じ込める、食事を与えない、お風呂に入れない等のネグレクト(育児放棄)が31.5%となっています。
虐待される子供の年齢では、0〜3歳未満が19.2%、3歳~学齢前が24.0%、小学生が36.2%と最多ですが、小学校入学前と考えると、43.2%と大きな割合を占めています。
虐待しているのは実父が27.2%に対し、実母が59.2%となっていて、やはり子供と過ごす時間の長い母親の割合が多く占めています。

今からしっかり、育児の分担を話し合いましょう
今、1日に何回ご主人と一緒に食事をしていますか?
食卓での会話は、家族の絆を強くしてくれます。朝の出勤前は慌ただしく、ゆっくり話す時間がないでしょうが、ちょっとした今日の予定等でもいいので、コミュニケーションをとりましょう。
そして夕食時には、子供が生まれた後の家事や、育児の分担を具体的に話し合って決めておくといいでしょう。まだ早い? と思われるかもしれませんが、今から話し合ううちに、ご主人がどこまで出来るか? 等、色んな話が出来て、ご主人にも父親としての自覚が芽生えてくるはずです。
そして、食卓でのコミュニケーションをしっかりとれる習慣を作る事で、あなたが子供を産んだ後も、一人で悩みや、ストレスを抱え込んでしまうリスクを軽減することが出来るはずです。
ストレス耐性を高め、笑顔を増やしましょう
ストレスの感じ方は人それぞれ。
同じ状況でも負担になるほどの大きなストレスを抱え込まないように、抗ストレス作用のある、『ビタミンC』や、精神を落ち着かせる作用のある、『ビタミンB群』、カルシウムやその吸収を高める、『ビタミンD』を意識して摂るようにしましょう。
『ビタミンC』は生野菜や果物、じゃがいも、れんこん等に多く含まれ、『ビタミンB群』は玄米や豚肉、納豆に多く含まれます。
ただし、これらのビタミンは水溶性で、摂取してから体内で働いてくれる時間に限りがあるので(3時間程度)、こまめに摂る必要があります。
『ビタミンD』については、1日15分ほど紫外線にあたれば、体内で必要量が作られるので、極端な紫外線対策をしなければ大丈夫ですが、気になるようなら、椎茸や、切り干し大根を使う前に、30分ほど天日にあてるのもいいでしょう。
今は色んな不安があるでしょうが、ほとんどの女性は出産した瞬間、「命の神秘」を感じ、愛おしさが涙とともに溢れ出します。
ご主人と食事をする時に、テレビに釘付けで会話がないとか、向き合って食べているのに2人ともスマホを手にしているとか、そんな状況でないかぎりきっと大丈夫!
ご主人と2人っきりの時間は今しかないので、楽しく過ごして下さいね。
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)