専業主婦よりワーキングママの方が家計が苦しくなる原因5つ
2013年10月21日 | よみもの専業主婦よりワーキングママの方が家計が苦しくなる原因5つ

【ママからのご相談】
育休を終え、職場復帰をして約1年になります。職場復帰をしたので家計が楽になるはずだと思っていましたが、育休中より家計が苦しい状態です。働いても働いても、どうして余裕がないのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。ママファイナンシャルプランナーの木村由香里です。
毎日、お仕事に育児にお疲れ様です。ワーキングママからのご相談、実はとっても多いのです。
今までご相談を受けた中で、家計を圧迫していた主な原因についてお話させていただきます。

お仕事支出が避けられない
どんな職種でも、お仕事を続けていく上で必要不可欠な支出があります。
制服のない勤務先ならスーツやバックや靴を用意しなければなりませんし、都心にオフィスがあり社員食堂がない会社にお勤めなら、日々のランチとドリンク代も見過ごせない金額になります。
キャリアアップや資格取得のための書籍代なども必要でしょう。
避けられない支出ですが、予算を決めて計画的にしなければ、際限なく支出してしまう部分なので、要注意だったりします。
職業柄、衣服費・交際費・資格取得費・研修費などの支出があまりにも大きい場合は、確定申告で税金が戻ってくることもあります。レシートを保存しておき、特定支出控除の対象とならないか調べてみましょう。お勤め先の経費で落とせないか、教育訓練給付制度の対象とならないかチェックすることも大切です。
保育料で逆転していることも
子どもが小さいうちは保育料も高いので、残業が難しい子育てママはお子さま達の保育料と習い事費でママのお給料をオーバーしてしまっているご家庭も多く見受けられました。
一生懸命働いたお給料をそのまま保育料に充てているような感覚に陥り、働き続ける意味を考えてしまうこともしばしばあると思いますが、ここが踏ん張りどころです。
保育料は3歳からガクンと下がります。自分のキャリアを積むためだと割り切りましょう。
週末の外食が定番化しがち
1週間、仕事に育児にフル回転なので、金曜の夜から週末の外食回数が多いのも、共働き家庭に多く見られる傾向でした。
作る気力がなく、ずるずると習慣化してしまっているのなら、無駄な支出となってしまいます。
週末はパパが献立担当の日を作ってみたり、焼くだけ、揚げるだけ、炒めるだけでお料理が完了する冷凍食材を常備しておくのも手です。時間が取れた時にまとめてストック食材や常備菜を作っておくのもいいですね。
外食費は家族が増えたり、子どもが成長すると増大してしまう支出です。子どもが小さいうちに悪習を断ち切りたいですね。
ごほうび支出に注意
自分の稼ぎがある分、統計的にもワーキングママのおこづかいや美容費などの支出が専業主婦より多くなっています。データによると、ママのお給料に比例して、美容関連費が増えていくとか。
いつまでも美しくいたいのが女心ですが、稼いだ分消費してしまっていては、いつまでたっても家計に余裕は生まれません。支出にメリハリを!
支出額の多いワーキングママこそ家計管理が必要
収入がある一方、時間のやりくりが難しい共働き家庭では、家計管理がずさんになりがちです。
家計簿は単なる節約簿ではありません。会社における決算資料と同等な、家計の重要データの塊なのです。
「マイホームを手に入れたい」
「家族旅行がしたい」
「子どもを留学させたい」
「自分のお店を持ちたい」
といったご自身や、ご家族の夢や希望を実現するための貴重な資料なのです。私たちファイナンシャルプランナーは、そのデータを整理して分析するお手伝いをすることが仕事の1つです。
通勤中やランチ休憩中にスマートフォンを利用して、簡単に家計を管理する方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
レシートの写真を撮影するだけで、家計簿入力が完了してしまうアプリもありますので、無理なく続けられる方法を一緒に探していきましょう。
次の機会に、オススメの家計簿アプリをご紹介させていただきますね。
●ライター/木村由香里(ファイナンシャルプランナー)