子どもが2歳になったら教えたい“食事のマナー”4つ
2013年10月18日 | よみもの子どもが2歳になったら教えたい“食事のマナー”4つ

【ママからのご相談】
こどもに箸の使い方や、マナーを教えたいと思います。まだ2歳になったばかりなのですが、いつ頃から、教えると良いでしょうか? 今はホークとスプーン、手づかみで食べています。
ご相談、ありがとうございます。ライターの*SARASA*です。
2歳といえば、自分の意思でおいしく、そしてかなりワイルドにご飯を食べている頃だと思います。そんな元気に食べるお子さんの姿、見ていてとても頼もしいですね。
しかし、ママのおっしゃるように、そろそろ食事の躾をしていかなければなりません。ただ、箸を正しく持つのはまだ早いように思えます。3歳になった頃から始めれば、十分に間に合います。また、きちんと持てるのは4歳ぐらいからです。
今は、正しい箸使いより、食事のマナーを教えることから始めましょう。

(1)お椀類を手に持って食べる習慣をつける
古来日本では、低い膳を使って食事をしていました。その歴史から、ご飯茶碗やお椀、小皿などは、手に持っていただくのが食事のマナーとなっています。
お子さんがスプーンでご飯をいただくときも、必ず小さな手にご飯茶碗を持たせてやり、食べるようにさせましょう。お椀の糸底に添える左手の指はなるべく揃えたほうが美しく見えます。
お子さんの手にあった形のお椀や茶碗を用意してあげると、取り組みやすいかもしれませんね。『犬食い』とはこのマナーを守らず、「口が料理を迎えに行くこと」を指して言う無作法です。
(2)ご飯やおかずはかき混ぜない
汁気のある丼物を出されると、スプーンでぐちゃぐちゃと混ぜはじめる事がありました。これも、食事のマナーに反します。混ぜずにいただきます。
(3)給食食いはNG
ハンバーグだけを食べ続け終わったら、次のスープへ終わったら、サラダに……。こうした『給食食い』もNGです。おかずを食べたら→ご飯。ご飯→おかず。この習慣を付けさせましょう。
(4)クチャクチャ音を立てて噛まない
食事を口に入れたまま開けて噛むと音が出ます。必ず口を閉じさせましょう。「お口を閉じて噛もうね」「クチャクチャが聞こえるよ」と優しく伝えるといいでしょう。
食べ物を口にいれたまま話すこともNGです。「お口にモノが入っていて、なにを言っているのか、わからなかったわ。なくなってから話そうね。」と伝え、なくなるまで待ってから応対を始めましょう。
「いただきます」「ごちそうさま」のご挨拶
「いただきます!」の、「いただく」は、「もらう・受ける」の謙譲語になります。
私たちの毎日の食事とは多くの命を、自分自身にいただくことです。お肉や魚、野菜にお米。これら全てのものに命があり、またそれを生産するために多くの人の手が関わっています。もちろん、調理してくれたママも大切なその一人ですよね。
そうした恵みをいただける感謝の気持ちを声に出す、とってもよい習慣だと思います。
手を合わせ、元気に、「いただきます!」「ごちそうさま!」の挨拶を交わしましょう。
正直2歳ですと、上記のようなことはまだまだ難しいかもしれません。繰り返し繰り返し、教えていってくださいね。どうぞ、ママやパパが素敵な食事の見本になりますように。食の環境を整え、お子さんの成長とともにできることを増やしていってあげてくださいね。
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●ライター/*SARASA*(ママライター)