子供のやる気スイッチを押すコツ3つ
2013年10月5日 | よみもの子供のやる気スイッチを押すコツ3つ

【ママからのご相談】
5歳の次男のことですが、最近少し難しいことでもチャレンジしなくなって、「できないもん」と言ってまったくやろうとしません。また、今までできたことでも、ぼーっとしてやらなかったり、「できない」と言ってゴロゴロしだす始末です。チャレンジ精神を育てるためには、どうしたらよいでしょうか?
あせらず子どものペースでやるのを待ってみましょう。
ご質問ありがとうございます。三尾@子どもに期待してしまうパパです。
私も長男が5歳のとき、文字が全然読めなくて何度も読ませようとしていました。でも、なかなか本人のやる気が出ず、困った思いをした記憶がありますので、その気持ちよくわかります! また、子どものやる気がない、チャレンジする気力がない、というような親の話をよく耳にしています。
さて、チャレンジ精神を育てようと、親が何かやらせようと思っても、なかなかうまくいくものではありませんので、気長に子どものペースでやってもらうのが一番です。とはいえ、ほったらかしにしておくのもちょっと不安があると思いますので、子どものチャレンジ精神を育てるコツを、3つほどご紹介します。

(1)難しいことはスモールステップで
まず、チャレンジ精神を育てるには成功体験をたくさんして、自分ができるんだという自信をつけさせてあげるとよいです。そのためには、小さなことでも成功したら、褒めてあげることです。とは言っても、チャレンジしようとしないんだったら、褒めることもできないので、困ってしまいますよね。
そんなときは、大きな課題や難しいことを、複数の小さなことに分解してしまいましょう。
例えば、逆上がりをするということであれば、「棒につかまる」「少し上まであがる」「鉄棒の上から回る練習する」など、やることを分解して1つ1つ褒めてあげれば、やる気も出てくると思います。いきなり高い壁を登るのではなく、小さな階段を1段ずつ登る方が成長を感じられますからね。
(2)具体的に褒める
チャレンジ精神がないというのは、自信をなくしていたり、そもそもやる気をなくしてしまっているのかもしれません。そんなときは少し見守っていて、やる気を出してチャレンジしたときに褒めてあげるといいですね。
そして、単純にできたことを褒めるのではなく、原因と結果をセットにしてほめることが大事です。
例えば、サッカーでゴールを決めたときに、「すごいね」と単にほめただけでは子どもは、「ほめられてうれしい」と思うだけです。
しかし、「あのときにディフェンスを交わしてパスをもらったからゴールできたんだね。すごいね」という話し方をすれば、成功するためにしたことと、その結果を理解できるので、「こうすればいいんだ」「自分はこれができるんだ」と自信につながります。
失敗したときも、同じようにフォローしてあげるといいですね。「次がんばれ」と言うだけでなく、何で失敗したのか、次はどうすればよいかを考えると、より成長することができます。
(3)子どもの好奇心がやる気のモト
子どものチャレンジ精神は、内側から出てくるやる気を大事にすることが大切です。特に子どもの、「なぜ?」「どうして?」という疑問は、子どもの好奇心からきており、やる気につながってきます。勉強が嫌いな子でも、「なぜ?」「どうして?」と感じたことについては、積極的に調べたりしますよね。
こういうときに、親も一緒になって子どもの、「なぜ?」「どうして?」を解決したり、場合によっては答えを教えてあげるといいです。好奇心を持ったときの子どもの気持ちを大切にしてあげましょう。
さて、子どものやる気がないと言ってても、実際に子どもにやる気がないわけではなく、やる気の方向がずれているケースもあります。例えば、子どもがいつも勉強のやる気がないと考えているとします。
しかし、子どもは問題集を解く気がしないだけで、実は勉強は好きなのかもしれません。親の基準でやる気のあるないを判断せずに、子どものやる気の方向をよく見てみることも大事ですね。
いかがでしたでしょうか。
子どももやる気が出ない時期があったりしますし、単に親に甘えたいだけということもあります。ゴロゴロしているときは無理をさせずに休ませたり、違うことをして気晴らしするのも1つの手です。
いつまでたってもやる気が出ないのであれば、ちょっと違う場所に連れてってみるとか、環境を変えてみるのもいいかもしれません。
あせらずじっくりと、ご紹介した方法を試してもらえるとうれしいです。
●ライター/三尾幸司(育児書コンシェルジュ)