苦手を克服! 高評価がもらえる“作文”の書き方テクニック集
2013年9月26日 | よみもの苦手を克服! 高評価がもらえる“作文”の書き方テクニック集

今回は、実際に作文を書くときのポイントについてご紹介したいと思います。
このポイントを参考にして、お子さんに指導してみてはいかがでしょうか。
> 作文を書く手順5ステップ(P1)
> 原稿用紙の使い方(P2)
> ワークシートを使った作文の書き方(P3)
> 「4段落」で作文を書く方法(P3)
> 作文を書くときのポイント7つ(P4)
> 中学生が長い作文を書くときの手順とコツ(P5)
> 評価が上がる作文の書き方テクニック6つ(P6)
> まとめ(P6)
作文とは

まずはじめに、作文の定義を見ていきましょう。
作文とは、話の筋道を立てて、自分の考えや意見を述べた文章のことです。文字数としては、一般的に600文字〜800文字程度の場合が多いでしょう。
作文は自分の気持ちや経験、感想などを書くため、相手の感情に働きかけることが大切です。
そのため、冷静な論理的思考は不要ですが、読む相手に伝わるよう、わかりやすい文章を書くことが必要になってきます。
小論文と作文の違い
小論文は論文の小規模版という位置づけであり、テーマについての自分の考えを論理的に筋道を立てて書いていきます。
読む人(公の人)のことを考えて書く必要があるため、客観的視点で書くことが大切です。
作文の場合は自分の感想や経験などを感情を中心にして書いていきます。
作文を書く手順5ステップ

(1)伝えたいことを書き出す
いきなり原稿用紙に書き始めると、何から書いていいのか、どう書いていいのか戸惑ってしまう場合があります。
まずは、ノートに書きたい内容、伝えたいことなど、思いついたことを箇条書きにしてみましょう。
たとえば、読書感想文の場合、本を読んだ感想が「おもしろかった」とします。そこから矢印を書き、「何がおもしろかったのか」「どのシーンがおもしろかったのか」など、文章を再度振り返りながら文章を肉付けしていきます。
そのほかにも、印象に残ったシーンなど思ったことを書いていきましょう。そのとき、いつどこで誰が何をどのようにしてどう思ったのかなど、具体的に書いておくとよいでしょう。
また、「私だったら~」のように、自分の意見や考えを入れてみるのもいいです。その際は、なぜそう思うのか理由を具体的に説明するようにしましょう。
(2)文章の組み立てを考える
書き出した内容を少しずつ繋げていきます。パズルピースを組み立てて1枚の絵を完成させるように、文章の流れを考えていきましょう。
文章の流れを考える上では、下記のような構成にすることが望ましいです。
・始め……これから書くことについて簡単に説明する。
・なか……具体的な出来事・体験や感想を書く(どんなことについて自分はどう思ったのか、その根拠は何かなど)。
・終わり……文章のまとめ。出来事や体験を通して考えたこと、学んだこと、これからそれをどう生かしていきたいかなど。また、自分が一番伝えたい意見を再度主張する。
(3)原稿用紙に書き始める(下書き)
だいたいの流れが決まったら、いよいよ原稿用紙に書いていきます。
そのときに、なるべく一文が長くならないようにするのもポイントです。一文が長いと、伝えたいことが分かりにくくなってしまうからです。
逆に、短いこまぎれになりすぎても読みにくいので注意しましょう。
主語と述語がきちんと対応するよう注意して書くと読みやすく、言いたいことが伝わりやすい文章になります。
(4)原稿を見直す
下書きが終わったら、必ず見直しましょう。漢字の間違えがないか、句読点の位置は適切か、話のつながりがおかしくないかなども確認しましょう。
間違えがあったり、付け加えたりしたい場合は、赤ペンで原稿用紙に直接記入してしまいましょう。
また、一度、完成した作文を誰かに読んで聞かせ、意味が伝わっているか確認することも大切です。耳で聞いたときに伝えたい内容が伝わっているか、分かりやすい文章かを聞いてみましょう。
(5)清書する
最後に、修正点を反映させながら、新しい原稿用紙に清書していきます。
誤字・脱字に注意しながらゆっくりと、丁寧に書いていきましょう。
→次ページでは、原稿用紙の使い方を見ていきましょう。