苦手な作文を克服するコツ
2013年9月23日 | よみもの苦手な作文を克服するコツ

【ママからのご相談】
小学2年生の女の子のママです。昨年に続き、今年も夏休みの宿題が大変でした。ほとんどの宿題は娘自身でできたのですが、読書感想文だけが最後まで残ってしまいました。作文が苦手な娘にどう指導したらよいでしょうか。
夏休みの宿題の嫌われ者ナンバー1
ご質問ありがとうございます。
今年の夏休みは充実した日々が送れましたでしょうか?
さて、夏休みが残りわずかとなって宿題に追われてしまった経験がある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も、苦手な絵や工作はいつも後回しになってしまって、母親に促されて渋々始めた経験があります。

夏休みの宿題の中で特に嫌われている存在といえば、日記や読書感想文などの、『作文』ではないでしょうか? 「何を書いていいか分からない」「文をどう組み立てていけばいいの?」、塾で子どもに指導していたときによく聞かれた質問でした。また、「すぐに作文が上手になる方法はないの?」と、宿題に焦って聞いてきた子も。
朝目覚めたら、スラスラと作文が書けていたらいいのですが、残念ながら夢のようなことは現実にはありません。では、作文がいやにならない、上手くなるために普段から何をしたらいいのか、私の中学時代に実践していた学習法と、新聞記者時代に心がけていた文章を書くときのポイントを、2回に分けてお話したいと思います。
来年の夏に向けて、今からはじめてみませんか。
文章を、「書く」ために、「読む」!
まず、文章を作るということは、相手=読み手に伝わるよう、理解できるよう文章を組み立てていかなければなりません。逆に言えば、文章を理解しなければ、文章を作ることも難しいのです。作文を始める前段階として実践しておきたいのが、「文章を読む」ことです。
とはいっても、いきなり分厚い本を子どもに渡したら、「頭が痛い」と言い出したり、眠くなったりするかもしれません。普段から読書の習慣がないお子さんの場合、分厚い本はハードルが高いかもしれません。
そこでおすすめしたいのは、新聞社が発行している“子ども向けの新聞”
まずはお子さんに、たくさんある記事の中から興味のある記事をスクラップしてもらいましょう。アイドルの記事、サッカーの記事、どんなものでも構いません。そして、その記事が一番伝えたいことは何かを考え、短くまとめてもらいます。
短くまとめることに慣れてきたら、感想も書きます。最初は、短くても構いません。徐々に文字数を増やしていきましょう。
さらに、作った文章はお子さんに読ませましょう。お母さんは、子どもの読んだ文章の意味がわかるかどうか確認してください。ちなみに、私はそのほかにも分からない語句を抜き出し、辞書で調べました。そうすることで、語彙力のアップにもつながります。
短くまとめ、自分の意見を書く練習を毎日続けましょう。すると、最初は1時間かかっていたのが、次第に短くなってくると思います。そしたら、少しずつ長い文章にしていくように指導してみてください。
●ライター/miki(フリーライター)