自己主張の激しい3歳児を落ち着かせる「魔法の言葉」
2013年9月16日 | よみもの自己主張の激しい3歳児を落ち着かせる「魔法の言葉」

【ママからのご相談】
3歳の男の子がいます。最近息子の自己主張が激しく、叱りたくないと頭では思いつつも、つい叱ってしまいます。叱れば、余計に子どもはジタバタ暴れて……の繰り返し。どうしたらいいでしょうか。
マイナス思考になりがちな子育て。
ご質問ありがとうございます。
私自身も3歳の子どもがいるので、お気持ちはとてもわかります。ついこの間まで幸せそうな表情でおっぱいを飲んでいた我が子が、急に泣きじゃくったり、手足をジタバタさせたり、挙句の果てには物を投げたり。特にお出かけ先で始まると、どうしていいかわからず、周りの目ばかりが気になってしまいます。「こんなはずじゃなかった」「子育てのしかたが間違っているのかな」なんて思ってしまうこともあります。
核家族化やご近所付き合いの希薄化などで、子育ての相談が気軽にできなくなっている時代。子育てが「孤」育てになってしまうと、ついついマイナス思考に陥りがちです。
そこで、少しでも心が軽くなるオススメの方法をご紹介したいと思います。

自己主張のコントロールがきかない3歳児へ贈る「魔法の言葉」
まずは、我が子を知ることから始めてみませんか。
息子が通っている幼稚園の園長先生に聞くと、「3歳児は自己主張のコントロールがきかない」そう。つまり、自己主張し、感情を表に出すことは、「発育の段階の一つ」だそうです。泣きじゃくって、地べたに寝転んで足をジタバタさせることにも、きちんと意味があるわけです。
とはいえ、頭では分かっていても、母親も人間ですから次第にイライラしてしまうこともあります。ついつい、「ダメでしょ!」と言いたくなってしまいます。
しかしそこで、「ダメ!」と遠ざける言い方をしてしまうと、子どもは傷つきやすく、余計にジタバタさせてしまうことになりかねません。
そこで、叱りたくなったとき、まずは深呼吸をしましょう。大きく空気を吸い込むだけでなく、間を置くことで、カーッと頭に上った血が次第にひいていきます。そして、「成長している証拠だな」とか、「私は子育てを頑張っている」など、自分自身にプラスの言葉を唱えましょう。
そして最後に、子どもに対して魔法の言葉を使いましょう。魔法の言葉とは、「分かったよ」の一言です。ゆっくり抱きしめながら、「分かったよ。○○くんは○○がしたかったんだね」。
地団駄を踏んだ「結果」を責めるのではなく、どうしてその行動を起こしたのか「意図」を考え、子どもの気持ちを理解してみてください。
最初は、「分かった」の一言も効かないかもしれません。それでも根気よく向き合い、「前回より3分早く落ち着いてくれた」と、わずかかもしれませんがプラスに考えましょう。
今、地団駄を踏んでいる我が子も、10数年後には、「うざい」「うるさい」というかもしれない、思春期が待ち構えています。こうして、全身で気持ちを表現してくれるのも今だけだと割り切って、一緒に向き合っていきましょうね! 時には、趣味やお友達とのおしゃべりなどでストレス解消しながら。
●ライター/miki(フリーライター)