小学生の反抗期との向き合い方【前編】
2013年9月13日 | よみもの小学生の反抗期との向き合い方【前編】

【ママからのご相談】
小学校5年生の男の子の母親です。最近息子が、注意すると反発し、暴言を吐くようになりました。私も冷静に対応できずに言い合いになる事があります。主人の言う事は聞いているようですが、接する機会が少ないのでほとんど私がみています。
母親として息子とどう接したら良いか、何かアドバイスや経験談等ありましたらお願いします。
子育てに成功マニュアルなんて無い。親は見守るのが仕事。
ご相談ありがとうございます。“情熱子育てスタイル”の近藤博幸です。
ちょうど我が家の息子も反抗期真っ只中です。気に入らない事があれば叫んだり、言葉遣いが荒くなったり。そんな子供の変化についていけずに、知らず知らずのうちに子供達のペースに巻き込まれてしまうのでしょうね。親子ゲンカになる事もしばしばあります。
今回は、取材で得た「思春期における反抗期の対処法」について、僕自身の捉え方や考えも含めて、前編・後編の二回に分けてご紹介していこうと思っています。

どんと構えること
まず、反抗期というものは、親と子の別れ、「自立の為の儀式」であるという事です。
だからこそ、親としては、
「さあ、どこからでもかかってこい!」
「喜怒哀楽を思う存分一緒に分かち合おう」
そんな、大きな気持ちでどんと構える事が大切です。
子供が反抗期に入ると、非行に走りはしないかとか次は暴力とかびくびくしてしまい怖がったりする母親がおられますが、自分の産んだ子を怖がっていてはどうしようもありません。
ですから、反抗期に大切なのは、「子供に負けない」という事。そして、どれだけ真正面からぶつかり合うかという事です。
真正面から向き合う
僕は、反抗期というのは荒れ狂う海で、一艘のボートに親子向かい合わせに乗っているようなものだと思います。同じ揺れるのなら大きく揺れ動けば良いのです。揺れ動く葛藤が多ければ多いほど、子供はスッと自立するものだと思っています。
また、反抗期は親子の存在を改めて確かめ合う時期ではないでしょうか。おそらく、過ぎてしまえば寂しく感じるほど、家族にとっては一番賑やかな時期かなとも思います。ところが僕が思うに、今の親は子供と真正面から向き合あえていないケースが多いのではないでしょうか。
その一つの原因としては、子育てに自信が無いからだと思います。僕もそうですが、あまりにも多くの負の情報の波に巻き込まれてしまい、不安を掻き立てられ、それが自信の無さに繋がっている様に思えるのです。
子育てにマニュアルなんてありません。だから、何が正しくて何がベストかは、子供一人一人みんな違って当たり前なんです。
あなたがお腹の痛みに耐え、産み育てて来た子供達の目から逃げないで下さい。真剣に子供に目を向けて真正面からぶつかっていく、それだけで良いのですから。
「親」として
「親」という字は、木の上に立って見る、と書きます。それは、子育てにおけるどんな時期でも同じだと思います。親として、「反抗期」という言葉に過敏に反応せずに、時には子供と真剣にぶつかり、時には木の上から見守る様に、喜怒哀楽を共感する事が大事だと思います。
いかがでしたでしょうか。
それでは後編に続きます。ありがとうございました。
【関連コラム】
・小学生の反抗期との向き合い方【後編】
●ライター/近藤博幸(パパライター)