小学校3年生の2月から塾に通うメリット&デメリット
2013年9月11日 | よみもの小学校3年生の2月から塾に通うメリット&デメリット

【ママからのご相談】
現在小学校3年生の子どもがいます。私立中学を受験するには、3年生の2月から塾に行かなければならないとよく聞きますが、本当ですか?
ご自分の目が一番信頼できます。お子さんの適性を見極めてあげて。
一般的に、私立中学の受験を目指す学習塾の場合、前年度の2月が新学期のスタートです。つまり、3年生の2月からは、塾では4年生扱いとなります。
そして、4・5年生の2年で小学校の学習内容を終わらせ、6年生は復習と受験対策に費やします。3年生の2月に塾に行き始めるべきと言われるのは、そのためです。

3年生の2月から塾に行く「メリット」
・カリキュラムに無理がない。途中からだと追いつくのに必死になり、ついていけなかったり嫌になったりしがちです。
・塾の友達が作りやすいため楽しく通う環境が整えやすく、本人も受験アレルギーを抱かずに済む可能性が高くなります。
・学年が上がるにつれ、塾の時間はどんどん長く遅くなります。生活のリズムが一変しますので、少しずつ慣らしていったほうが無理が少ないかもしれません。
3年生の2月から塾に行く「デメリット」
・6年間もある小学校生活の半分を、受験対策で過ごすことになります。通塾の時間に加え宿題もこなすため、遊びや他の習い事がどうしても犠牲になります。
・夜遅くまで塾があり、生活リズムは大きく崩れ、繁華街への抵抗感が薄れます。成長期の子どもが深夜まで寝られない生活が果たしていいのか、大抵の親御さんは何度も悩んだり苦しんだりすることになります。塾によって夕食はお弁当ですので、食育の観点からも、疑問が多いところです。
・長期間の塾通いは必ず中だるみします。受験へのモチベーションを3年間維持できるお子さんはほんの少数で、大抵はだらだらと塾へ行き勉強はせず、親はひたすらガミガミ怒り、という悪循環に陥りやすくなります。
もちろん塾によっても、超一流校を目指すスパルタな塾もあれば、みんなで仲良く和気藹々と受験をさせる塾など、個性が色々あります。一般的に女子は長い期間コツコツやるのに向いていて、男子は1年くらいで集中的にやったほうが成果が出やすいとも言われていますね。
中学受験はまだまだ親の出番が多くあります。塾選びから志望校選び、その前にそもそも本当に受験するのか、何のために受験するのか、受験生活が始まってからも、お子さんと何度も話し合うことになると思います。
お子さんの性格や個性をよく考慮して、お子さんにあった塾や受験スタイルを一緒に模索してあげてみてくださいね。
●ライター/misa(フリー翻訳家)