愛情不足のサイン? 子どもが“赤ちゃん返り”を起こす原因と対処法
2013年9月11日 | よみもの愛情不足のサイン? 子どもが“赤ちゃん返り”を起こす原因と対処法

【ママからのご相談】
3歳の娘と生後7か月になる息子がいます。最近、お姉ちゃんが弟の遊んでいるおもちゃを取ったり、「イヤ! ヤダ!」と聞き分けが悪くなったりすることが多くなりました。
「ママ、ママ」と私にベッタリなので、イライラして怒ってしまいます。この赤ちゃん返りはいつまで続くのでしょうか。
> 子どもが赤ちゃん返りをする原因(P1)
> 赤ちゃん返りをした子どもに見られる行動4つ(P2)
> “赤ちゃん返り”をしている子どもへの接し方6つ(P2〜3)
> 赤ちゃん返りはいつまで続くのか(P3)
> 犬も赤ちゃん返りをする!?(P4)
> まとめ(P4)
ご相談ありがとうございます。ママライターのkaeです。
7か月を過ぎると、笑顔も増えてくるので本当にかわいいですよね。それに反して、イヤイヤ期真っ最中の3歳児。
3歳ごろになると会話ができるだけでなく、発している言葉のニュアンスや表情から相手の感情を読み取る子もいるので、ちょっぴり寂しさを感じてしまっているのかもしれませんね。
今回は、赤ちゃん返り+イヤイヤ期の上の子への接し方のポイントをご紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。
赤ちゃん返りとは

上の子に多く見られる赤ちゃん返り。そもそも、赤ちゃん返りとはどういう現象を指すのでしょうか。
赤ちゃん返りは主に1〜6歳までの幼児期に見られる現象で、とくに自我が芽生えてくる2歳前後に多く見られると言われています。
自分の下に弟や妹が生まれる、新しく保育園や幼稚園に入る、などの自立を求められる状況下において生じることが多いです。
赤ちゃん返りを起こした子どもは、それまで自分でできていたことを「できない」と言ってママに助けを求めるなどの行為を繰り返し、まるで赤ちゃんに戻ったかのような態度を取るようになります。
子どもが赤ちゃん返りをする原因

ママに何でもやってもらっていた赤ちゃん時代とは違い、子どもは成長すると段々自分でできることが増えていきます。
自分の成長に喜びを感じる一方で、子どもは親から離れていくことに不安や寂しさを感じるようになります。
何かのきっかけで自分を取り巻く環境が大きく変わると、その感情が大きくなり、パパやママの愛情を確かめたいという欲求が生まれます。
たとえば、
・弟や妹の誕生
・引っ越し
・保育園や幼稚園への入園
・ママの仕事復帰
・トイレトレーニング
などがそのきっかけとなります。
新しい環境で不安な子どもは、親の愛情を確かめるためにわざと“何もできない赤ちゃん”を演じて、親にかまってもらおうとするのです。
私は、上の子に「ママ、キライ!」と言われたショックをきっかけに、「ちょっと待ってて」を「いいよ」に変えました。
本当に大事なこと以外はダメと注意するのをやめ、寝る前や下の子と過ごすのとは別に一緒に本を読んだりする時間を設けたところ、赤ちゃん返りの困ったちゃんは解消されました。
声を荒げて怒ることで余計な体力を使うこともなくなり、怒らないほうが子どもに自分の気持ちが伝わり、理解してもらえるんだと再認識したのでした。
→次ページでは、赤ちゃん返りをした子どもに見られる行動について見て行きましょう。