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“お月見”にまつわる由来・知識アレコレ

“お月見”にまつわる由来・知識アレコレ

【ママからのご相談】
子どもに日本の風習を教えたいです。でも、どんなものがあるのか思いつきません。どんなものがありますか?


ご相談ありがとうございます。ライターの*SARASA*です。

日本人は古来四季の変化を楽しんできました。もうすぐ、中秋の名月です。一年で一番美しい月の季節。お子さんと一緒にお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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●中秋の名月とは

今年の中秋の名月は、9月19日木曜日です。旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事で、この日の月のことを、「中秋の名月」や「十五夜」、「三五の月(3×5=15)」「望の月」などと呼んでいます。かぐや姫が月に帰ったのもこの日です。

— 芋(いも)名月

元々は、中国の宮廷行事が奈良~平安時代ごろに日本に伝わり、定着していったと言われています。中国各地ではこの日に里芋を食べることから、里芋の収穫祭だったという説があり、「芋名月」とも呼ばれています。

— お供え物

月の見える場所に、日本ではお餅やお団子、里芋や芋類の収穫を祝う行事でもあるため、里芋、さつまいもススキなどをお供えします(ススキは魔除けの力があるとされています。お供えしたすすきを1年間軒に吊すと病気をしないと言われます)。中国ではお団子ではなく、月餅をお供えしお祝いします。

●お団子あれこれ

月見団子には、白玉団子のようなお餅から、あんこや枝豆を潰したものをおはぎにしたもの、かたちも棒状だったり里芋型、まんまるに柏もち型といろいろあるそうです。

— お団子の数

よく絵本などで積み上げられている、お月見団子。この数にもいろいろ諸説があるそうです。その年に出た満月の数だから12個(閏年なら13個)というもの。15夜だから、15個(下から、9,4,2個)という説も。

一言にお月見団子と言っても、住む地域によって違いがあるようです。自宅でお子さんと手作りしたり和菓子屋さんをのぞいてみると、とっても楽しいですよ。

●お月見は1日限りのイベントではない!?

— 天体観測開始!

19日の月齢15日向け9月6日から、お月見ウィークは始まります。9日頃から南西の空に三日月が見えてくることでしょう。この月が、月齢15日を迎える日が十五夜です。秋風の交じる夕刻、毎日金に太っていく月を眺めるのもステキですね。

— 月齢14日目~お月見前夜祭!?

十五夜の前の日は「待宵」や「小望月」といい、ほぼ満月のかたちをした月を眺めることができます。明日を期待する、そんな意味が込められた月の名称が並びます。

●雨の名月~月が見えなくても

せっかくの名月。でも待ち望む月が見られないことを、「無月」といいます。また、雨が降ることを「雨月」「雨名月」といいます。雲の切れ間にうっすら光が差し込むことを期待して眺めます。

— 月齢16日目~祭りのあと

十五夜の次の夜、上る月を「十六夜(いざよひ)の月」といいます。十五夜よりもためらいがちに出る月の奥ゆかしさを愛でます。

— 月齢17日~20日目

この頃からだんだんと月の出が遅く、また少しずつ欠けていきます。

月齢17日目のことを「立待ち月」といいます。大体十五夜よりも30分ほど月の出が遅く、立って待つほどの意があります。18日目は「居待ち月」。縁側や部屋に居ながら待つほど遅く、19日目は「臥待ち月(寝待月)」臥して眠りながら待つほどに遅くなっていきます。月齢20日以降の月は、ひとまとめに「真夜中の月」といいます。観察はちょっと大変です。

月光は朔(月齢0)に近くなるほど衰え、宵の暗さが気になるようになります。この闇を、「宵闇」と呼んでいます。

●月見は2回がステータス?

— 十三夜

旧暦9月15日の満月を「後(のち)の月」と呼んで、お祝いします。今年は10月17日にあたります。これは日本独自の習慣で、江戸時代では、旧暦八月十五夜の月見だけして、九月十三夜の「後の月見」をしないことを「片見月」と呼び、災いがくると忌み嫌ったといいます。

— 十三夜のお供え物

お供えものは「枝豆」「栗」を用いります。もちろんお団子も。十三夜の月には「豆名月」「栗名月」の名もあります。少し肌寒い夜風に吹かれながら眺める、「名残の月」。今年最後のお月見です。


子どもと手をつなぎ、お散歩をすると、「これは何?」と聞かれることがあります。秋の夜は輝く月を指さして、その美しさを一緒に眺めたいものです。

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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