子連れ離婚したら待ち受けている3つの現実
2013年9月5日 | よみもの子連れ離婚したら待ち受けている3つの現実

【ママからのご相談】
子連れで離婚したら、どういう生活になりますか?
シングルマザーになったらどんな生活が待ち受けているのか、とても不安ですよね。
「離婚したのはいいけれど、毎日が大変! いまさら後戻りはできないし……」
そんなことにならないように、シングルマザーライフがどのようなものかについて、事前に知っておくことが必要です。

(1)シングルマザーライフにはお金の心配が常につきまとう
厚生労働省の『全国母子家庭世帯等調査』によると、平成22年度の母親の平均年間就労収入は、「181万円」となっています。この数字を見て分かるように、余裕のある暮らしができるとは言えません。
「児童扶養手当や養育費があるじゃない?」と思うかもしれませんが、これらを当てにするような離婚は避けて欲しいと思います。それは、申請したからといって、「児童扶養手当」を必ず貰えるわけではないからです。
養育費についても、相手の経済状況によっては、約束通り払ってくれるかどうか分からないのです。相手が養育費を払わなくてもペナルティーが発生するものではありません。
そうなると、あなたが一家の大黒柱としてひとりで頑張っていかなければなりません。正社員やパートであっても、収入源が自分一人しかいないということです。シングルマザーライフには、常にお金の不安がつきまとうのです。
(2)シングルマザーに対する偏見は避けることができない
シングルマザーへの偏見は、どうしても生じてしまうものです。あなたも今までに、シングルマザーに対しての偏見を持っていたのではありませんか? “偏見を持つのは女性の方が多い”ということも、知っておくと良いでしょう。
・自分の意思を通すなんてわがままだと思う
・離婚するなんて最初から結婚しなければいいじゃない
・そんなことで離婚したの?
・子供がかわいそう
シングルマザーは、こんな風に世間から見られています。
けれども、相手の価値観を変えることはできません。怒ったりせずに、
「意気地がなくて……」
「お互い子供だったのかもしれないわね」
というように、うまくかわすことです。
これだと、お互いにイヤな気持ちになることもありません。なによりも、あなた自身が気持ちの上でとても楽になります。
世間には、シングルマザーという生き方に対して色々な考え方を持っている人がいます。だからといって、シングルマザーであることを恥じることもなければ、マイナスにとらえることはないのです。
(3)自分らしく生きることができる!
昨今、女性の生き方の選択肢が広がっています。シングルマザーという生き方も、そのうちの一つです。
「自分らしく生きていきたい」
「自分の人生を切り開いていきたい」
そんな強い意志を持って、シングルマザーになった人も大勢います。それは、離婚することによってこれまでとは違う生き方をしたいという気持ちの表れかもしれません。新しい自分に生まれ変わるという感覚です。
何事にも自分で判断を下し、自分の責任において行動することは当然のことですが、自分の生き方に自信を持って生きていくことは、素敵なことです。「自分らしく生きていく」というのは、「自分が主役の人生を生きていくこと」なのです。
シングルマザーになると、どんな生活になるのかについて紹介いたしました。シングルマザーライフがどのようなものか想像できたでしょうか?
離婚に関しては、慌てることなく冷静に判断して頂ければ幸いです。
●ライター/此花(シングルマザーライフ研究家)