子供とテレビとの上手な付き合い方6つ
2013年9月2日 | よみもの子供とテレビとの上手な付き合い方6つ

【ママからのご相談】
1歳半の息子は、テレビが大好きです。家事をする時など、テレビをつけると大人しく見ていてくれるので、私もついつい見せてしまい、気付くと2時間位経っていることもよくあります。
今まで何とも思っていなかったのですが、先日ママ友から、「子どもが小さい時はテレビを見せない方がいい」と言われました。息子はテレビを消すと大泣きするのですが、それでもやめた方が良いのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
テレビについてですが、『小さい時から長時間見せ続けていると、脳の発達を妨げる原因になる』という研究結果が出ています。日本小児科学会が実施した調査では、『テレビを長時間見ている子どもは、そうでない子どもに比べて、子どもの発達が遅れる割合が2倍になった』という結果が出ています。
テレビを長時間付けっぱなしにすることで脳が受動的になり、前頭葉が働かなくなることから、特に2歳前の子どもの長時間のテレビの視聴は、脳の発達にとって好ましくないと言われています。
では、テレビは全く見せない方が良いの?
とはいえ、現代において、テレビを全く見せないというは難しいのではないかと思います。「テレビを活用する」という意識を持って、上手に付き合うことが大切なのだと思います。

テレビとの上手な付き合い方
(1)一回のテレビ時間は30分を目安に
日本小児科学会の研究結果では、「長時間連続でテレビを見ること」が問題だとされています。30分テレビを見たら、一度消すようにしましょう。
(2)テレビに子守をさせない
子どもだけにテレビを見せて、親の関わりが少ないと、意味のある言葉(有意語)の出現が遅れる率が高くなり、無表情・無関心になりやすくなると言われています。
親子で一緒にテレビを見て親が語りかけることで、子どもも親の顔を見たり、指差しをして声を出すなど、様々な反応を見せるようになります。
(3)CMはなるべく見せない
テレビCMは、スポンサーが視聴者に商品(サービス)を買ってもらうための様々な工夫がされています。CMになったとたんに音が大きくなったり、頭に残るフレーズが繰りかえされたりと、脳にダイレクトな刺激が送られます。
大人は大丈夫でも、脳の発達途中である乳幼児にとっては、かなり強い刺激となります。なるべくDVDに録画をして、CMはカットして見せるなどの工夫をしましょう。
(4)能動的な時間をつくる
テレビを見ている時に、脳は「受動的」な状態になります。この状態が長く続くことは脳の発達にとって好ましくありません。テレビを見たら、その後におもちゃを使って遊んだり、公園に行ったりと「能動的」な時間をつくり、脳のバランスをとりましょう。
(5)明るい部屋で、離れて見る
テレビに近づいて見ることや、暗い部屋で見ることは、視力の低下につながります。夕食の準備をする夕方の時間は、目に負担がかかりやすいときです。部屋を明るくして、離れて見せるようにしましょう。
(6)食事中はテレビを消す
テレビを見ながら食事をすると、行儀が悪いだけでなく、食べているものの味に気付かない、満腹感を感じにくいなどのマイナス面があります。食事の時にはテレビを消して、家族のコミュニケーションの時間にしましょう。
小さい子どもは、自分でテレビを見る時間をコントロールすることは出来ません。親がテレビとの付き合い方を見直し、テレビに依存せず上手に活用出来るような付き合い方に変えていきましょう。