小学校入学時に机を買うべき?“リビング学習”のすすめ
2013年8月30日 | よみもの小学校入学時に机を買うべき?“リビング学習”のすすめ

【ママからのご相談】
こんにちは。来年4月に小学校に入学する娘の母親です。小学校入学の準備を進めるにあたって、学習机を購入するか検討中です。本棚をはじめ、文房具やランドセル等の置き場所を用意しなければならないし、それなら学習机がある方が良いのかなと悩んでいます。
親としては、小学校入学という事でしっかりとした準備をしてあげたいと思いますが、何か良い方法などありましたら、アドバイスを頂ければ嬉しいです。
勉強はリビングで、収納スペースの確保はしっかりと。
ご相談ありがとうございます。“情熱子育てスタイル”の近藤博幸です。
学習机と言えば、今までは入学準備品の定番でしたが、近年、「入学時には買わない」という家庭も増えているそうです。実際我が家でも、長男の入学時には部屋が狭かったせいもありましたが、学習机は購入していません。
今回は、わたしが取材させて頂いた情報から、「リビング学習のすすめ」と、学用品などの、「収納スペースの確保について」をご紹介させて頂きます。

リビング学習のすすめ
子供が小学校の低学年時代では、一人でどのように勉強して良いかわからないものです。立派な学習机を購入し子供部屋を作ったからと親が安心してしまうと、逆に子供は机の前でどうして良いかわからず、つまずいてしまうでしょう。
実は低学年の間に身につける必要があるのは、「毎日家で勉強をするという習慣」です。ひとりでこれを習慣づけるのはなかなか難しいものです。だからこそ、そばについて勉強をみてあげる人が必要なんです。
予習や復習、それに学校の宿題や教材などを親が手ほどきするところからスタートして、学習の習慣を身につけていきたいですね。
また、学習の習慣をつける為に大事なのは、“勉強が面白い”と思う事です。親が一方的に「勉強しなさい」と言うのではなく、「今日学校でどんな勉強してきたの」など、会話の延長線上で勉強が始められるように、楽しく親子がコミュニケーションをとる事も大切です。その為には、リビングなどの親の目が届く場所の方が、学習の習慣がつきやすいというわけです。
収納スペースの確保について
学習机を「購入しない」事の注意すべき点は、教科書やノートをはじめとする学用品の収納場所をどうするかですね。小学生の間の学習机の大きな機能は、「勉強する事」より、「教科書やノート、文房具をしまう事」とも言えるからです。
収納場所を確保する為におもちゃなどを整理して、「文房具などの学用品を入れる場所」をできるだけ一箇所に纏めるなど、子供自身が出し入れしやすい収納を考える事が大切です。
また、教科書やノートなどはリビングに本棚を置き、そこに収納する事をお勧めします。リビング学習の際にすぐに調べ物が出来たり、親としても子供の学習の進度を理解できるからです。
その本棚には子供だけでなく家族の大好きな本を置けば、パパやママが読む本、親の趣味嗜好に子供が興味を示したりもするでしょう。その結果、親子のコミュニケーションが深まってくる事は間違いありません。
いかがでしたでしょうか。
学習机の購入に際しては、家の間取りやご家庭の状況にもよりますが、一番大事なのは、小学校低学年の間に家庭学習の習慣をつけるという事です。その為に、パパやママがお子様の学習を常に見守り声をかける、プロデューサーになる事をわたしはおすすめします。
●ライター/近藤博幸(パパライター)