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卑弥呼の歯がい~ぜ! よく噛んで食べると体に良い効果8つ

卑弥呼の歯がい~ぜ! よく噛んで食べると体に良い効果8つ

【ママからのご相談】
主人は好き嫌いこそあまりないのですが、「美味しい」ではなく、必ず、「柔らかくて美味しい」と言い、同じ食材、例えばゴボウでも柔らかい煮物なら、「柔らかくて美味しい」と言って食べてくれますが、歯ごたえのあるキンピラにするとあまり食べてくれません。子供の為にもよく噛んで食べるものを、と思うのですが、何故よく噛んだ方がいいのか、主人にどう言っていいのか分かりません。

qa_a 噛むことの効果を知って、家族の健康を支えてあげましょう。

こんにちは。ご質問ありがとうございます。心理食育インストラクターのSAYURIです。

現在、ご主人様のように、「美味しい=柔らかい」になっている人が増えているのは確かです。テレビのグルメリポート等を見ていても、「ふわっふわで~」や、「歯がいらない」という表現が良く見られますよね。

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今の日本人は噛む回数が激減している!

食べ物をよく噛むことは当たり前のように思われますが、最近は柔らかい食べ物が増え、誰しも昔ほど噛まなくなっています。特に子供達が好んで食べるハンバーグやカレーライス、そして、麺類やパン等はあまり噛まなくても食べられる為、「噛まない、噛めない」子供が増え、“あごの発育不全”や、“歯列の乱れ”が多く見られるようになってきました。

日本咀嚼学会によると、現代人は1回の食事で平均620回噛んで食べていますが、これは戦前(1940年代以前)の人々と比べると約半分に減っているそうです。更にさかのぼって邪馬台国の卑弥呼が生きていた時代(248年頃)は、1回の食事で平均3,990回も噛んでいたそうで、今と比べると約6倍も噛んでいたことになります。

もちろん当時は調理法も未発達で、食べ物の多くが硬くよく噛まないことには食べられなかったという事もありますが、自ずと当時の人々はあごがよく発達し、虫歯もほとんどなかったようです。

一口30回には意味がある

ダイエットをしたことがある人なら、「一口30回噛みましょう」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、よく噛んで満腹中枢を刺激することで食べすぎを防止する目的で言われていますが、他にも、唾液に含まれる酵素が食べ物に含まれる有害物質から出る活性酸素を消去するのに30秒かかることからも、そう言われるようになったようです。

噛むことの大切さを表す「卑弥呼の歯がい~ぜ」

これは、私達食育インストラクターが講演等でもよくするお話ですが、日本咀嚼学会では、よく噛んで食べていた卑弥呼の時代にあやかって、噛むことの8つの大きな効果の頭文字をとって、「卑弥呼の歯がい~ぜ」という標語を作り、噛むことの大切さを伝えようとしています。

よく噛んで食べると体にいい8つの効果

(1)「ひ」肥満の防止

よく噛むことで、満腹中枢に対して“食欲抑制メカニズム”が働き過食を防ぎます。

(2)「み」味覚の発達

よく噛むと唾液がたくさん分泌され、食べ物の味が溶け出しより深く味わえるようになります。

(3)「こ」言葉(発音)の発達

よく噛むことで顔の筋肉が発達し発音が明瞭になります。また、表情筋も発達するので顔の表情も豊かに若々しくなります。

(4)「の」脳の発達

よく噛むことで脳細胞が活性化され、子供はより賢く、大人は脳の老化進行の防止に繋がります。

(5)「は」歯の病気(虫歯・歯周病)の予防

よく噛むと唾液の分泌が促され口中がきれいになって、歯肉も丈夫になり歯の病気にかかりにくくなります。

(6)「が」がんの予防

よく噛むことで唾液中の酵素が直品中に含まれる有毒物質の発がん作用を弱めます。

(7)「い」胃腸快調(胃腸の働きをよくする)

よく噛んで食べ物を細かく砕くことで、胃腸への負担を和らげ、活動を活発にします。

(8)「ぜ」全力投球(全身の活力を生む)

しっかり噛んで食べる事で、全身に力が入り体力や運動能力の向上に繋がります。


家族みんな揃っての食卓で、こんなお話をされてみるのはいかがでしょうか?

対ご主人様だけではなく、お子さんも交えて話すことで食卓での会話も増え、ご主人様にも角が立たず噛むことの大切さが伝わると思いますよ。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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