子連れ家族がマンションへ引越した場合の挨拶の必要性
2013年8月1日 | よみもの子連れ家族がマンションへ引越した場合の挨拶の必要性

【ママからのご相談】
はじめまして。現在、夫と子供2人の4人家族で一戸建ての自宅に住んでいるのですが、主人の転勤で引越をすることになりました。引越先では、初めてマンションを借りて暮らすことに。お引越しの挨拶をしない方もいると聞きましたが、省略しても良いのでしょうか?
最近はお引越しの挨拶を省略する方もいらっしゃいますが、お子さんのいらっしゃる世帯では、上下左右のお部屋にはご挨拶に伺っておくことをおすすめします。
ご相談ありがとうございます。転勤族の妻として全国を廻るフリーライターのパピルスです。
最近では、「女性の一人暮らし」「子連れ家族」「単身者」「夫婦のみ」など、世帯構成によってお引越しの挨拶事情が変わってきているという印象を持っています。
お引越しの挨拶は、「するべき」「しなくても良い」など、意見が分かれるところだとは思いますが、「マンションへの子連れ世帯のお引越しであれば、最低限上下左右のお部屋にはご挨拶をしておいたほうが良い」とお答えしたいと思います。

それはマンション生活では、マンション特有のトラブルが発生しやすく、「ご挨拶をしておいた方が、トラブルを回避(または解決)しやすい」場合が多いと感じるからです。
では、子供がいる家族が気を付けるべきトラブルとはどういったものでしょうか?
平成20年度に国土交通省が行った『マンション総合調査』を参考に見てみましょう。回答者の63.4%の方が「居住者間のマナー」でトラブルが発生したと回答しており、その内訳の1位は、「違法駐車・違法駐輪」(52.7%)、2位は「生活音」(37.1%)、3位は「ペット飼育」(34.8%)となっています。
子供がいる家庭で気になるのは、2位の「生活音」ですね。
子供の足音は、マンションの床では意外なほど大きく下に響くこともありますし、室内で走ったり飛び跳ねたりすれば、さらに顕著に下階へ響きます。子供の泣き声やお友達との遊ぶ声などが周囲のお部屋の方には気になる場合もあります。一戸建ての家では問題にならない程度の生活音でも、マンションではトラブルに発展しやすいのです。
とはいえ、「足音に気を付けて!」といっても、幼児には難しい部分もありますよね。
周囲のお部屋の方に生活音で迷惑を掛けないように気を配ることはもちろんですが、お引っ越しの際には、最低限上下左右のお部屋へご挨拶に伺って、「小さな子供がおりますので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いします」といった一言を添えることをおすすめします。
実際に子供の足音や声が聞こえていても、「きちんと挨拶をされていれば気分が違う」というのが、人間の心理のようです。新生活を円滑に進めていく上でも最初の印象というのは非常に重要です。
ご挨拶に伺う際に、子供を同伴して「○○です。よろしくお願いします」と子供にもきちんと挨拶をさせるのも良いですね。近隣の方に子供の顔を覚えてもらっておくことは、多くの人の「目」で子供を「見守る」効果もあります。
知っている子供の姿は近隣の方の「目」に留まりやすくなりますし、困っている様子であれば、「どうしたの?」と声をかけてあげようという気持ちにもなりやすいのではないでしょうか。
また、大人同士のご近所付き合いという観点でも、なにかきっかけがないと日々の挨拶すらしづらくなってしまうという事もよくあります。お引越しの挨拶というきっかけを活かして、周囲にお住まいの方々と良好な関係を作っておくことは、特に子育て中の家族には重要なことではないでしょうか。
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●ライター/パピルス(フリーライター)