夏に摂取する冷たい飲み物の落とし穴
2013年7月30日 | よみもの夏に摂取する冷たい飲み物の落とし穴

【ママからのご相談】
こんにちは、幼稚園の娘がいる母親です。夏に冷たい飲み物をとりすぎると、風邪をひきやすいと聞いたのですが、本当でしょうか?
こんにちは、ご質問ありがとうございます。ママライターのsarahです。
私も鍼灸師のお友だちから、そのようなお話を聞いたことがあります。その方は、夏でも胃腸を冷やさないように飲み物は温かいものだけを飲み、夏でも腹巻をしていると言っていました(笑)。
水分の摂り過ぎは胃腸の機能を低下させる。
気温が高くなり汗をかくと、冷たい飲み物が欲しくなりますよね。熱中症も心配なので、いつもより水分を多めに摂っていると思います。でも、冷たいものは胃腸を冷やしますし、水分を摂取しすぎると胃酸が薄まり、胃の機能が低下してしまうので気をつけなければいけません。
風邪をひきやすくなるというのは、内臓機能が低下するのが原因のひとつといえるでしょう。

夏は体を大切にする季節
余談ですが、江戸時代の儒学者“貝原益軒”が、健康な暮らし方について書いた著書『養生訓』で、四季のうち夏はもっとも保養をしなければいけない季節と言っています。
以下に、その内容を抜粋してみますね。
「夏は陰気が腹中に隠れているので食物の消化が遅い。それゆえ、多く飲食してはならない。温かい物を食べて胃腸を休めなさい。冷水を飲んではならない。全ての生もの、冷たいものは避けること」
いかがですか? 著者の貝原益軒は、本書に書いたことを実践し、当時(江戸時代)の人としては長寿である、84歳まで生きたそうですよ。
ただ、熱い夏に熱い飲み物を……というのは、難しいかもしれませんね。でも、冷やさず常温で飲む、氷を入れないなど、少し工夫をすると冷たさが軽減されると思います。コンビニでも、冷やさず常温で飲み物を販売しているお店が増えてきたとのことです。
飲料水の中に含まれている糖分にも気をつけて
それともう一つ、夏は糖分の摂り過ぎにも注意してください。最近、10~30代の間で、糖分を摂りすぎたことで血糖値が高くなり、急性の糖尿病になる、ペットボトル症候群という病気流行っています。
スポーツ飲料や清涼飲料水には、多くの糖分が含まれています。水代わりに飲んでいると、無自覚のまま症状が進行してしまうケースがあるので、気をつけてください。
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●ライター/sarah(ママライター)