子どもは褒め方で変わる!「お利口さんだね」と「頑張ったね」では成長に差が……
2013年7月22日 | よみもの子どもは褒め方で変わる!「お利口さんだね」と「頑張ったね」では成長に差が……

【ママからのご相談】
先日、ママ友達とのランチ会で、「子供は誉めて育てた方がいいって言うけど、どう誉めているか?」という話題になりました。それまではあまり気にした事がなかったのですが、一番効果的な褒め方みたいなのってありますか?
褒める時は結果ではなく努力を褒めましょう。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご質問ありがとうございます。
さて、貴女はお子さんを褒める時、
「お利口さんね」
「頑張ったね」
どちらの言葉をよく使いますか?
「どっちでも一緒でしょ?」と思われがちなこの2つの言葉。
実は、幼い頃から言い続けると、中学生くらいから大きな違いが出てくると言われているのです。

二つの言葉が与える影響
褒められる時に、「頑張ったね」と言われて育った子供は、その努力を褒められている事になります。すると子供は、「結果はどうであれ努力すれば褒められる」という認識を持つようになり、学習レベルがぐっと上がる中学生になってもちゃんと努力をし続け、勉強だけでなく部活等でも様々な成功体験ができ、それが嬉しくて、また努力をする、という良いスパイラルが生まれやすくなります。
逆に、褒められる時に、「お利口さんね」と言われて育った子供は、結果を褒められているので、小学生低学年程度の学習レベルでは大した勉強をしなくてもいい結果が出れば、「お利口さんね」と褒められる。すると、「自分は頭がいいから、努力しなくても大丈夫!」という認識を持ってしまい、学習レベルがあがって努力が必要な時期になっても、それを好まず、「今回はたまたま運が悪かっただけ」程度に思ってしまい、そうこうしているうちに勉強自体が嫌いになったり、頑張らなければ成し遂げられない事を回避して、嫌な事があれば他人のせい、偶然起こった出来事のせいにして、負のスパイラルに陥りやすいと言われています。
たくさん褒めて、叱るときはきちんと叱りましょう
以前の記事、『子供の好き嫌いが将来の心と体に与える影響とは?』で厳しく叱るべき2つの事について書きましたが、それ以外の事では、勉強や運動だけでなく、嫌いな物を食べられた時に、「頑張ってよく食べたね」、きちんとご挨拶が出来た時に、「恥ずかしがらずに頑張ってきちんとご挨拶出来たね。」等、些細なことでも様々なシーンで褒めてあげると、子供の好奇心も刺激され、色んな可能性が広がっていくでしょう。
近年、脳科学でも、言葉は脳をコントロールすると言われています。お母さんの声のかけかた次第で、お子さんの5年後10年後が変わる可能性もありますから、笑顔でたくさん褒めてあげて下さいね。
【関連コラム】
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●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)