“不登校”な我が子との接し方
2013年7月22日 | よみもの“不登校”な我が子との接し方

【ママからのご相談】
こんにちは。38歳の主婦です。子どもは中学1年生なのですが、先々月からずっと不登校のままです。無理にでも学校に行かせたほうがいいのでしょうか? 親の私自身は、不登校になったことがないので、子どもとどう接するべきか悩んでいます。
中途半端にやると答えがでないことが世の中にはあります。
こんにちは、ミクノです。
教育の専門家は、おおむね以下のようなことは、不登校の子どもにしてはいけないと言っています。
(1)理由も述べず、無理に学校に行くように強制する。
(2)子どもの仕事は学校に行くことだからとネチネチ小言を言う。
(3)親だって、しんどい思いをして家事をしている(仕事をしている)んだから、あなたもしんどくても学校に行きなさいと言う。
まあ、よくありがちな対応をしてはいけないということでしょう。

ではどうするのがベターか?
では、学校に行かない子どもにどう接するのがベターか。この段になると、教育の専門家の意見は多岐にわたります。
「親子で話し合いをしましょう」と言う専門家もいます。子どもなりに学校に行きたくない理由があるでしょうから、そういう「問題」を共有しましょうということでしょう。
あるいは、「子どもが学校に行きたくなるまで、あるていど放っておいてもいいのでは?」という専門家もいます。こういうのは、うつ病の治療過程に似ているかもしれません。家でだらだらしているように見えて、実はうつ病の治療途中ですというのは、オトナの世界でよく聞く話です。
いろんな専門家の答えがあるので、ここではどれを採用しようかなと迷っていますが、特定の意見を採用するのも中立的ではないかなと思いますので、最後は私見で〆たいと思います。
『学校に行きたくなければ行かなくてよい』
これが答えです。もちろん、中学は「義務」教育なので、国民の「義務違反」的な答えであるのは承知です。オトナだって、ときどきは「義務違反」してるでしょう。学校に行かないで、日がな1日なにをするのか?
子どもは、「じぶんがしたいこと」を精一杯やる。これができないのであれば、親が引きずってでも、学校に行かせる。二択です。
じぶんが精一杯やりたいことをやっていると、中学レベルの学習くらいやっておかないと、「なにもできない(なにもわからない)」ということを、本人が痛いほど自覚します。
自覚があれば、子どもは親になにかを言ってくるでしょう。いじめられているから学校に行きたくない(ゆえに転校したい)とか、担任の先生がえこひいきばかりするから行きたくないとか、なにか言ってくるでしょう。
中途半端なことをやるから解決しない……こういうことが世の中にはままあり、不登校もこういうことの1つではないか、という見方もある……ということです。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)