外出時の“だだこね”のケースと対処法2つ
2013年7月8日 | よみもの外出時の“だだこね”のケースと対処法2つ

【ママからのご相談】
こんにちは。3歳の息子が、買い物に行った時にダダこねがひどくなります。欲しいものが手に入らなかったり、思う様にいかないと大きな声を出したり泣いたりします。家よりも外出先の方がダダこねがひどくなるのですが、周りの人にも迷惑だし、本当に困ります。
子どもが激しくダダをこねるのはなぜですか? また、ダダをこねた時の良い対処法はあれば教えて下さい。
ご質問ありがとうございます。
「ダダこね」は、子どもが成長するための、「感情の表現と解放を学ぶ一過程」です。成長の一過程とはいえ、お母様としては外出先では周りの目もあり、我が子に大きな声で駄々をこねられるとつらいお気持ちになられることと思います。
今回は、ダダこねの2つのケースの原因と対処法をお伝えします!
子どもがダダをこねる時には、「これが欲しい」「これはイヤ」「これやりたい」など、何か主張があり、それを伝えようとしている時です。駄々をこねることは、成長過程において、「自立」「表現」を学ぶために大切な一過程と言えますが、それがあまりにもひどい場合は、他にも何らかの原因が考えられます。

ケース1:親の愛情に確信が持てず、試すためにわざと困らせる言動をしている
普段素直に甘えられない子や、弟や妹が生まれたばかりなど生活に変化があった場合は、上記が理由かもしれません。
— 対処法
子どもを充分甘えさせてあげると、小さなダダこねや甘えが増え、大きなダダこねが減っていきます(小さなダダこねや甘えが増えるのは、素直に甘えられることが出来るようになったことの、一段階目の変化の表れです)。
日常では特に、『スキンシップ』を増やしましょう。「露出した脳」と言われる皮膚の表皮は、脳と同じ外胚葉から形成されています。脳への直接的感覚から感情に働きかけることの出来る皮膚刺激はとても大切なのです。肌をなでてあげたり、ギュッと抱きしめてあげることで愛情が伝わり、精神的な落ち着きが出ます。また、肌への心地よい刺激は、“自律神経系”や“免疫系”にも良い変化が見られることが実証されています。
ケース2:親のしつけに統一性がない
親のしつけに統一性がなく、場面によって注意したりしなかったりすると子どもは迷います。
例えば、ご質問者様のように、外出先になるとダダこねがひどくなる場合は、家と違って、「外で人目がある時には親がいつもの様に怒らない」ということを、お子様が学習してしまっている可能性があります。
子どもが、「外ではママはあんまり怒らない」と学習すると、自分の欲求が通るまで家よりも激しくダダこねをするようになります。
— 対処法
子どもが何かを欲しがった時に、泣かれるのがイヤだからと物を買い与えてしまうのはNGです。「泣けば買ってもらえる」と学習してしまいます。子どもが泣いて感情が高ぶった時にはその場から離れましょう。私も子どもが小さい時には、買い物が途中でもぐずった時には買い物を中断して帰宅しました。
買い物に行く時には、行く前に、「一つだけ好きなお菓子を買ってあげるね」などと約束をしましょう。そして、約束は必ず守ります。もし、お子様がもうひとつお菓子を欲しがっても、「約束通り1つだけ」買ってあげるようにします。
「約束」→「守る」を繰り返すことで、子どもは、「いくら泣いても約束した分しか買ってもらえない」ということを学習します。
お子様が約束を守れた時にはたくさん褒めてあげることで、「約束を守ると(ダダをこねないと)ママが笑顔でほめてくれて嬉しい」という「快」の記憶となって脳にインプットされ、むやみなダダこねが減っていきます。
いかがでしたでしょうか?
「ダダこね」は発達段階で表れる反応ですので、あまり心配し過ぎることなく、思いっきり甘えさせたり、しつけに一貫性を持たせたりと、お子様に合わせた対応をしてあげて下さいね!