内気で元気に遊ばない子どもの将来とは?
2013年6月28日 | よみもの内気で元気に遊ばない子どもの将来とは?

【ママからのご相談】
小学1年生の子どもが内気です。小さなころからおとなしく、自分を出せない感じでした。幼稚園でも一人遊びをしていて、体の大きな子の言いなりになってしまったりしていました。小学校に入学しても元気に飛び回ったりせず、じっとして遊んでいるようです。こちらもイライラして、「もっと元気よく遊びなさい」と嫌みを言ってしまいます。
子どもはみんながみんな、大勢で元気よく遊ぶとは限りません。
こんにちは。はぎわらももです。
「子ども=元気いっぱい」とは限らないですよ。大丈夫です。一人遊びをしているから孤独というわけではありません。一人が好きな子もいます。子どもはみんな仲良く、みんなと分け隔てなく遊び、走り回っている。そんな先入観は捨てたほうがいいと思います。
うちの娘もそうでした。とてもおとなしく、いつも私の陰に隠れて、お友達とは遊ばなかったですね。「ほら、みんな楽しそうに遊んでいるよ。みんなの輪に入っておいで」と促しても、「見ているだけでいいの」と、また私の後ろに隠れました。イライラしましたね。「どうしてみんなと遊ばないの」と腹が立って言ってしまったことがあります。でも娘は黙っていました。
大好きなすべり台にもほかの子がいたらすべることができず、誰もいなくなってから上ってすべる。また誰かが来たら慌ててそこから去って、私のそばに走り寄って来る。そして、「すべってもいいよ」とあとから来た子に言われる始末。情けなくなりましたね、そのときは。
でも、しばらくたって気づきました。その私の感じていた気持ちというのは、勝手な私自身の希望だったのです。元気よく遊んでいたら、私が安心でできるとかそういう次元の話だったのではないかと。

「一人が寂しい」とお子さんが思っているわけではなく、それなりに一人遊びを楽しんでいるようでしたらそれほど問題はないのではないでしょうか。世間一般の子どものイメージと違うので戸惑う気持ちはわかりますが、内気が果たしていつまで続くのか。今はまだ小学一年生ですし、まだわかりません。高学年でいきなり変わる子もいますし、運動や習い事を始めて、明るい性格になるかもしれませんので。
「もしかして大人になっても誰ともかかわれないんじゃないか」と不安になることはないと思いますよ。そのうちにわかってきます。
思春期あたりで変わります
私自身の話ですが、学校のころは気ままに過ごしたり、嫌いな人や合わない人と関わらずに過ごしていました。「そりが合わない人とも付き合わなければいけない」と知ることになるのは後のことです。まず、「部活動の先輩」で知り、アルバイトでいろいろな人と知り合い、経験することになります。ですから、それまでは自分の好きな人だけと遊んだりしてもいいのではないでしょうか。それこそ、思春期あたりで変わりますので。
あまり大人の都合で押さえ込んだり、嫌みを言ったりするとそれこそストレスですよね。「あんたはおとなしすぎるのでガンガンみんなと遊びなさい」と、言われても……という感じではないですか? 毎回毎回言われていたら嫌になります。「自分が出せない、出そうとしない」ことにやきもきする必要はないと思います。というか、自分が出せたら安心と言うことでもないような気がします。
確かに、「言えないことも言わずに我慢して学校から帰ってきたのかな」という心配もあるでしょう。うちの娘が小学校低学年だったころ、ストレス解消として、家に帰ってきた時、「なんでもいいから叫んでごらん。すっきりするよ」と窓を閉め切って、おもいきり叫ばせました。「わー!」とかそんなのでしたけれど。結構すっきりするみたいで、内気な娘はそれで言えなかったことを、言ったような気持ちになっていたのではないかと思っています。「親に言うほどのことではないけど、モヤモヤする時」にうってつけだったのかもしれません。
そんなこんなで、今では子どものころの内気な面影はないですね。普通に友達もいますし、楽しく過ごしているようです。小さいころの性格が大人になってからの性格ではありませんので、安心してくださいね。
●ライター/はぎわらもも(ママライター)