子どもを溺愛しすぎると良くない理由
2013年6月27日 | よみもの子どもを溺愛しすぎると良くない理由

【ママからのご相談】
シングルマザーの25歳(子ども3歳)です。先日、テレビでシングルマザーが子どもを溺愛しすぎると、子どもの性格が歪んでしまうというようなことをチラッと聞いたのですが、これはどういう意味でしょうか? なぜ溺愛するのが良くないのでしょうか。
「溺」愛は暴力と同じだからです。
こんにちは、ミクノです。
この番組、ぼくは観ていないのですが、同じようなことを述べている教育評論家のご意見が得られましたので、以下にご紹介したいと思います。

溺愛されている子どもの本心とは?
まず、シングルマザーが子どもを溺愛する背景には、「母親の淋しさ」があるというのが、教育評論家の意見のスタートです。シングルではなくとも、父親がずっと出張でほとんど家に帰って来ないなどのケースも、「淋しさ」に該当すると思います。
子どもはオトナより感性が敏感ですから、「母親を傷つけないように(母親の期待に応えるように)」反応するのが常です。よって、溺愛をすべて受け入れます。
こうなると、子どもは精神的に母親から離れられなくなります。親であるあなたが子どもから離れられないのと同じで、子も親から離れられなくなります。
しかし、子と言えど「自立したひとつの個」にならないとオトナになれないので、本来は健全な形で出てくる「反抗期」が、たとえば20歳を過ぎて出てきたり(暴力や引きこもりなどのかたちで出てくる)、あるいは結婚後、妻や子どもにDVを振るうというかたちで出てきたりします。
ここまでが、教育評論家のご意見です。
「溺」愛は暴力です。
最後に、心理学者の意見もご紹介しましょう。溺愛は暴力と同じであるという意見です。
溺愛されている子どもが、どんなにしんどい思いをして親の顔色をうかがい、親の機嫌をとっているのか、これに関して想像力を持ちましょう、という心理学者のご意見です。
さて、ではどうするべきか? 早い段階で、子は子、親は親の世界観をつくったほうがいいということでしょう。
つまり、シングルマザーのあなたは、子ども以外に夢中になれること(仕事であったり、趣味であったりすると思います)を持つこと。あるいは、父親の代わりになるような男友だちを持つこと。
こういうことが大事なのかもしれません。
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)