子どもがサイレントベビーにならないための対応策
2013年6月25日 | よみもの子どもがサイレントベビーにならないための対応策

【パパからのご相談】
妻の事で相談です。2年前に結婚して専業主婦になって以来、妻がスマホ依存症ではないかと思うほど、片時もスマホを手放さなくなりました。僕が仕事で帰りが遅くあまりかまってやれないから仕方ないと思っていたのですが、先月出産した後も、授乳時さえスマホ片手に母乳をあげています。このままでは子供がしゃべるようになってから、ちゃんと子供とコミュニケーションが取れるか心配です。どうしたらいいでしょうか?
コミュニケーションは喋れるようになってからではありません。早急に対策を!!
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
ゲームにSNS、知りたい事もサクサク検索出来る便利なスマホですが、暇潰しに始めたはずのゲームやSNSに夢中になりすぎ、本来の生活でしなければならない事が出来なくなってしまうのは問題ですよね。
特に授乳中までスマホ片手にとなると、赤ちゃんが“サイレントベビー”になってしまう恐れさえあります。

『サイレントベビー』って何?
あまり泣かない、笑わない、視線を合わせない赤ちゃんをサイレントベビーといいます。原因は、授乳中もママが赤ちゃんよりも他の事に興味を持って視線がそちらに向いていたり、抱っこや微笑みかけ、語りかけが極端に少ない事にあるといわれています。
サイレントベビーは、そのまま成長すると情緒に問題を抱える可能性が高いので、早急な対応が必要です。今回のご相談の場合、まだ先月生まれたばかりの様なので、今からでも遅くありません。
まずは、パパが出来るだけいっぱい抱っこして、赤ちゃんの目を見て微笑みかけ、語りかけてあげて下さい。すると、パパの微笑みかけや語りかけに赤ちゃんが反応して、笑ったり声をあげたりするので、その様子をママにもしっかり見せてあげて、ママの母性を刺激してあげましょう。
夫婦のハグは子育てにもいい影響が
「いってきます」「ただいま」の時に、奥様とハグをしていますか? ハグをすると、オキシトシンというホルモンの分泌が促されます。オキシトシンは幸せホルモンとか、絆や信頼を深めるホルモンといわれていて、親子や夫婦関係の改善にはとても有効だとされています。
もし今、全くハグをしていないようなら、最初は「いってきます」「ただいま」のハグから始め、事あるごとに奥様と赤ちゃんにハグをしてあげるといいでしょう。
ゲーム感覚でスマホの利用時間を記録させてみましょう
依存気味の人は、自分でその症状に気が付いていないケースも多く見られます。ですから、レコーディングダイエットのようにスマホの利用時間を記録させ、前日よりも例え10分でも減れば褒めてあげて、記録するのが楽しくなる工夫をした上で、休日は、見るものが多く、スマホに目が行かないような場所に連れ出してあげて下さい。
もしくは、一緒にちょっと凝った食事を作るのもいいでしょう。一緒に料理をするとそれを食べる時の会話も弾み、その間はきっと奥様の手からスマホも離れると思います。ただし、先月出産されたばかりという事なので、無理のないよう声掛けを忘れないで下さいね。
ガラケーに変えてしまうのが一番のスマホ依存克服法だとも言われていますが、強引な事をして産後の奥様のストレスを大きくしてしまうよりも、ハグなどの愛情表現を続ける事で、奥様の関心をスマホからご主人や赤ちゃんに向ける方法を、まずは試してみて下さいね。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)