子供が嘘をつく心理とは? 親が子供の話を聞く際の心得3つ
2013年6月21日 | よみもの子供が嘘をつく心理とは? 親が子供の話を聞く際の心得3つ

【ママからのご相談】
小学生の子供がいる親の方へ質問いたします。子供の話すことはすべて信じていますか? お友達とトラブルがあった時に、「○○くんにやられた」等と言った場合に、全て信じた上で、然るべき対応をするかどうか悩んでいます。
子どもの話を聞くときに気を付ける親の心得3か条を教えます。
ご質問ありがとうございます。
小学生にもなると、親の目の届きにくい世界で様々なトラブルに合われることが多くなってきます。その中でも、特に多いのが友達関係でのトラブルですね。
今回は、私が取材で得た、「子供からのお話を聞く時に、親として気を付けておくべき事」3つの心得をご紹介したいと思います。

(1)子供の話を盲信しない
人間誰しも、自分の身を守る習性があります。特に、子供にとって親に叱られる事は怖い事であり、また、頼る事の出来る存在でもあります。
そんな親に対して、「自分をよく見せよう」「自分は悪くない」「自分を守ってほしい」と言う、“自己防衛本能”が先にくるものと親は認識し、子供が話すことを100%信じきるのは危険です。子供が話す事は、80%の気持で言葉を受け入れましょう。
(2)目を見てゆっくりと話を聞く環境を作る
静かな環境で、ゆっくりと子供の目を見ながら話を聞いて下さい。子供は目を見つめられると、逃げ道が無いと覚悟を決めます。また、パパ・ママは自分の話を聞いてくれると感じ、気持ちが穏やかになります。子供が本当の事を自分の口からお話できる環境というものをつくる事が大切ですね。
また、その際に子供が目を合わさないようにする、急にソワソワし始める。そんな時は、自分を守る為に嘘をついていると思います。その時には、声を荒げて嘘を突き止めるのではなく、そこでも、パパ・ママは、あなたの話が聞きたいのという姿勢を見せる事が大切ですね。
「叱らないから本当の事を言ってごらん?」「本当の事を言うのは勇気がいると思うけど、パパ・ママはあなたの味方だから」など、子供の気持が穏やかになるようなそんな言葉を伝えながら、自分から話をしてくれるのを待ちます。
(3)基本は5W1Hを順序立てて聞く
出来ればメモなどを用意しながら、順序立てて聞いていきます。「いつ」「どこで」「誰と」「何をして」「なぜ」「そうなったの」と。話を聞きながら、メモを取る事を忘れずに。
子供が自分で話した事をメモに取っていれば(出来ればイラストを交えながら)、ひと通り話してくれた後に、一緒に見返して、「間違いないね」と、親子で再認識する事が出来ます。
最後に、本当の事を話してくれた子供に対して、思いきり褒める事を忘れないで下さいね。
如何でしたでしょうか。
とにかく、子供は嘘の一つや二つはつくもの。嘘をつくことがいけない事と躾ける事も大切ですが、子供と真正面から向き合って、嘘をつくという環境を作らないようにする事が親の役目かと私は思います。
相談者様も、子供のそんな心の葛藤を認めてあげながら、子育てを楽しんで下さいね。
●ライター/近藤博幸(パパライター)