「パパの方がいい」という我が子の、ママへの本当の感情とは?
2013年6月13日 | よみもの「パパの方がいい」という我が子の、ママへの本当の感情とは?

【ママからのご相談】
30代で一児の母です。子育てに疲れるあまり、怒ることが多く、子どもが私から逃げていくようになりました。いつも、「パパの方がいい」と言う娘に、悲しくてたまりません。どうしたらいいのでしょうか。
子育てはパパよりもママが大事です!
相談ありがとうございます。お子様がおいくつかはわからないのですが、怒ることが多いということなので、1歳以上のお子さんではないかと推測してお答えします。
母親として叱るのは、とても大事なことですよね。ここで「怒る」とおっしゃっているのは、多分、「感情的に怒ってしまう」ということではないでしょうか。確かに、ママが怒っていると、パパの方がいいと言う子どもの気持ちもわかります。しかし、それは本心ではありません。その理由を今日はお伝えしますね。

「パパの方がいい」は「ママもっとかまって」のサイン
まず、お子さんに「パパの方がいい」と言われた時には、どのような気持ちになりますか? 子どもは、ママが「悲しい」とか、「悔しい」という気持ちになることををわかっています。わかっていて「パパの方がいい」と言うのです。
ママがそういう気持ちになれば、自分を叱ってくれる。そして、かまってくれることを知っているのです。だから、ママに怒ったり叱ったりされてでも、「かまってもらおう」とするわけです。
この言動は、あなたのことが嫌いになったとか、本当にパパがいいと思っているわけではないのです。「ママ、もっと抱きしめて、私を見て」というサインだと思ってください。
子どもがパパよりもママを好きな理由
十月十日、自分の身を削って、育ててくれたのは誰ですか? まだお腹の中に子どもがいる時、子どもに栄養を与えていたのは誰ですか? 子どもが生まれてからも、しばらくは母乳だけしか飲めなかったと思うのです。その母乳は、誰が作っていましたか?
これらのことは、子どもにとって「なくてはならない」ことなのです。なければ生きていけないと、子どもたちはわかっているのですね。本能の部分で知っているのです。ママだけが、子どもの生命線だと言っても良いですね。
だから、今「パパの方がいい」と言っていても、体がだるい時、眠い時などはママしかダメ……という家庭は多いです。ママは想像以上に、子どもに必要とされています。ママの代わりには誰にもなれないのです。
ご相談者様のように、パパとの関係で悩まれることは多くあると思います。しかし、それ以上に子どもはママを大好きだと思っていますよ。必要とされているのです。これから、どんなに困難があっても、これだけは覚えておいていただけると、心が軽くなると思いますよ。
【関連リンク】
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●ライター/西村史子(イヤイヤ期専門家)