子どもが「少食」になる3つの理由
2013年6月10日 | よみもの子どもが「少食」になる3つの理由

【ママからのご相談】
現在2歳1か月の息子のことで相談します。とても少食で、一回の食事でお茶碗の半分以下しか食べません。そのくせ、すぐにヨーグルトやジュースなどを欲しがります。食事の時にしっかり食べてくれるようになるためには、どうしたら良いでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
お子さんが少食とのことですが、1日の必要量というのはかなり個人差がありますので、体重が少しずつでも増えて、元気に機嫌良く過ごせているようでしたらあまり心配はいりません。
「少食」でお悩みの親御さんは多いのですが、本当は「少食」ではないのに、普段の生活の過ごし方で、お子様が「少食になっている」場合もあるのです。
今回は生活の中に潜んでいる、「子どもが少食になる3つの理由」についてお伝えします。

(1)間食でカロリーを取り過ぎている
小さなお子様はまだ大人の様に胃が大きくないので、一度にたくさんの量が食べられず、少量を頻繁に食べることで消化吸収していきます。保育園などの0~2歳児クラスでは、昼食以外の10時と15時に2回おやつを出し、昼食プラス2回の間食のトータルで必要なカロリーと栄養を計算します。
そんな補助的な役割の間食ですが、食べる量が多くなると、肝心の食事の時にはお腹がいっぱいになってしまうことがあります。特に市販のお菓子は、「砂糖」と「油」が多く、カロリーの高いものが多いので気をつけましょう。
(2)飲み物でカロリーを取っている
意外と見落としがちなのが、「飲み物」です。食べ物は気をつけていても、飲んでいるものがジュースや乳製品などのカロリーの高いものばかりであれば、それだけでお腹がふくれてしまいます。
以前、お子様が「食べない」と悩んで相談に見えたお母様がいらっしゃいました。お話を伺うと、一日に数本、ヤクルトやジュース、牛乳などを飲んでいるということでしたので、一週間、水分は水かお茶(麦茶やほうじ茶などのノンカフェインのもの)のみにして頂いたところ、最初はジュースなどを欲しがって泣いたそうですが、一週間後にはびっくりする程良く食べてくれるようになったとお話して下さいました。
ジュースや牛乳好きのお子さんは、カロリーの高い飲み物が「少食」の理由かもしれません。
(3)運動量が少ない
日中、テレビばかり見ていたり、ずっと家の中で座って出来る遊びばかりしていると、一日の運動量は少なくなります。運動量が少なければ、当然お腹も空きません。
「普段食べないのに、公園に来るとよく食べる」という場合は、普段と違った場所で食べることの嬉しさもあるでしょうが、「体を動かしたからご飯が美味しい」という理由が大きいと思います。
いかがでしたでしょうか?
「少食」になる理由がわかれば、お子様に食べてもらいたい時には、3つの理由の反対をすれば良いのです。
ご質問者様のお子様の場合も、ヨーグルトやジュースなどは控え、飲み物は水かお茶にし、日中は思いっきり遊ばせてからお昼にしたら、気付いたら用意したおにぎりをペロリと平らげているかもしれませんよ!
この年頃は食欲の波も大きいので、1日ではなく、3日位で栄養のバランスを摂るような気持ちで、日々の食事量に一喜一憂せずに気楽に取り組んでみて下さいね。
次回は、「子どもにおススメのおやつ」についてお伝えします。
【関連コラム】
・少食な娘にさり気なくいっぱい食べさせる工夫3つ
・もしかして食べない体質!? 食欲のない子どもへの対策7つ