子供の塩分取りすぎが心配! 偏食を改善する食育方法
2013年6月3日 | よみもの子供の塩分取りすぎが心配! 偏食を改善する食育方法

【ママからのご相談】
2歳半の娘がいます。主人は昔から白いご飯を、「味がしないから」と嫌って必ずふりかけをかけたり、海苔の佃煮や明太子をのせたりして食べます。何もない時は卵かけご飯です。塩分の摂りすぎが心配ですが、娘のご飯にも「そのままじゃ美味しくないよね」と言って、ふりかけをかけたり、明太子を混ぜたりします。「そんなに辛いのじゃないし、少し混ぜただけだから大丈夫!」と主人は言うのですが、どうなんでしょうか?
ご飯はそのまま食べさせないと子供の味覚に悪影響が!
こんにちは! 心理食育インストラクターのSAYURIです。
私達、食育インストラクターの間では、離乳期に薄味に慣れさせてなかった子どもは白いご飯を嫌う傾向があり、子どもが欲しがるままにふりかけご飯や卵かけご飯を与えていると、味付きごはんばかりを食べておかずを食べない偏食の多い子どもに育ってしまうと言われています。
人間の味覚は3歳までにほぼ決まり、8歳までには確定してしまいます。味付きごはんばかりを食べさせていると、味付けも濃いものを好むようになり、肥満や生活習慣病の原因になってしまいます。子どもの味覚でも、きちんと噛ませればお米の持つ甘味や旨味をしっかり感じる事が出来るので、そのままでも十分美味しいと感じます。

子供の偏食は子供自身ではなく、親の姿勢に問題がある
食の細い子どもに少しでもたくさん食べて欲しいと思い、子どもの欲しがるものばかりを与えたり、マヨネーズやケチャップ等の、子どもが好む味付けばかりのおかずや、唐揚げ等の揚げ物を多く食卓に並べたりしているご家庭をよく見かけます。
一見、子どもを想う気持ちが強すぎて甘やかせているように見えますが、心理学的に見ると、こういったケースは子どもを想ってではなく、子どもが思うように食べてくれず自分がイライラしたくないからだと言われています。
「よく噛む練習」と称して、ご主人様も巻き込みましょう
とは言っても、ご主人様を頭ごなしに否定するのも、奥様としては考え物ですよね。そこで、娘さんの為にたくさん噛む練習と称して何もかけないご飯をみんなで一緒に口に入れてよく噛み、ご飯の甘味を感じたら手をあげるというゲーム感覚でご主人も巻き込んで、ご飯本来の味を分かるようにしてあげるのも1つの方法です。
よく噛む事は味覚の発達や虫歯予防、脳や言語の発達、そして肥満予防にもなるので、家族みんなのプラスになります。ご主人に、「そんなもの、子供に食べさせないで!」と言えば角が立ちますが、この方法なら娘さんの為にもなり、ご主人も楽しく参加出来るのではないでしょうか。
子どもの食育は大切です。しかしいくらバランスの良い食事を並べても、そこでパパとママが喧嘩をしているようでは、子供に大きなストレスがかかってしまいます。「私が子供の為に一生懸命考えて色々してるのに!」と思わず、パパも子供を想う気持ちは一緒なのですから、上手くリードして楽しい食卓にしていきましょう。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)