夫が職場にお弁当を持っていきたがらないワケ
2013年5月31日 | よみもの夫が職場にお弁当を持っていきたがらないワケ

【女性からのご相談】
家計の節約のために、夫にお弁当を持っていってほしいと言っていますが、夫は絶対に持って行きません。お弁当をつくれば持っていくかなと思って、朝お弁当を用意しても、絶対に持って行きません。夫は営業職です。私はずっとエステティシャンだったので、世の営業職の人の気持ちがわからないのですが、なぜ夫がお弁当を持っていかないのか、教えてください。
惨めな思いをしたくないから、お弁当を持っていかない。
こんにちは、ミクノです。これ、結論から言うと、旦那さんは惨めな思いをしたくないから、お弁当を持っていかないのだと思います。
営業職の人で、愛妻弁当を持って出かけた場合、どこでお弁当を食べるかと言えば、公園でしょう。あるいは、車で営業をしているのであれば営業車のなかで食べます。営業職で昼ごろまでだらだらと社内にいる人って、少ないですからね。たいていは、公園か営業車のなかで食べるのが一般的かと思います。
公園でひとりでお弁当を広げて、「楽しいな」とか「おいしいな」とは、あまり思わないものです。奥さんも、やってみたらいいと思います。
どういうわけか、「この先のオレの人生、大丈夫かな」とか、そういう不安と一緒に愛妻弁当を食べることになります。
営業先で適当な公園が見つからなかったら、これもこれで相当に惨めです。世の大勢の人は、うまそうな蕎麦屋とか定食屋などに入って適当に腹を満たしていますが、そういう人を横目に、必死になって弁当を広げることができる公園を探し歩くわけです。

営業マンって、目に見えない経費がかかるので、理解してあげましょう
ぼくのような文屋は、さほど経費はかかりません。お昼は、冷蔵庫のなかにある昨日の残り物でもOKですし、外を歩かないので靴底が減るわけではありません。
しかし営業職の人は、上述したような惨めさから解放されようと思えば、少なくとも、ランチ代(500円以上か?)がかかります。靴底も減ります。スーツのクリーニング代もかかります。細かく見ていけば、割に合わないと思っている営業マンだっていると思います。携帯電話代が自腹という会社なんて、たくさんありますしね。
というわけで、旦那さんは、惨めな思いをしたくないから、お弁当を持っていかないというのが今回の結論です。
高級営業マンであれば、昼から取引先の接待を受けて割烹で美味しいものを食べている……ということもバブルの頃はなかったわけではありませんが、高級営業マンってナンダ?
●ライター/ミクノトモ(作家・コラムニスト)