子どもに教えよう!「いただきます」と「ごちそうさま」の本当の意味
2013年5月27日 | よみもの子どもに教えよう!「いただきます」と「ごちそうさま」の本当の意味

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
普段、何気なく口にしている「いただきます」「ごちそうさま」の言葉。そこには、実は深い意味があります。
しかし、中には「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつを子どもにさせない親もいるそうです……。
「いただきます」「ごちそうさま」の言葉の意味をきちんと理解すれば、きっと子どもたちにも伝えたくなるはずですよ。
> 「いただきます」の意味(P1〜2)
> 「ごちそうさま」の語源と意味(P2)
> 「いただきます」「ごちそうさま」と言われたときの返事の仕方(P3)
> 食事の前後にあいさつする理由を子どもに聞かれたときの答え方(P3)
> 「いただきます」「ごちそうさま」のスタイルには地域差がある(P3)
> 海外の「いただきます」「ごちそうさま」事情(P4)
> まとめ(P4)
「いただきます」の語源

「いただきます」の語源については、いくつかの説があるようですが、まだ定説はないとされています。
そこで、「いただきます」の語源について、一般的に言われているものをご紹介します。
「いただく」という言葉は、神様へお供えした物を食べるときや身分・位の高い人から物をもらうときに、頭の上(頂)にかかげたことに由来し、やがて「食べる」「もらう」という言葉の謙譲語として使われるようになりました。
その後、食事をするときに「いただきます」と言うことが習慣となっていき、食事前のあいさつとして根付いたと言われています。
「いただきます」の意味

(1)食材への感謝
私たちは食べることで生命を維持して活動しています。しかし、私たちが食している動物、植物にも命があります。
「いただきます」この言葉は、「あなたの命を頂いて私の命に代えさせて頂きます」という意味なのです。もっと深く言えば、命には時間というリミットがあります。命を時間と捉えるなら、調理される方の命の時間も頂いていることになりますよね。
「いただきます」は、子どもに対して命の尊さを最初に教える大切な言葉です。
また、命の尊さをしっかり理解出来ている子どもは、友達に対しても安易に「死ね!」等という言葉を発したりしません。
私は以前、ノート1ページ全体に、「死ね! 死ね! ……」と書かれ不登校になってしまった子どものお母さんからご相談を受けた事がありますが、書いた側は軽い気持ちで書いていても、書かれた側にはとてもつらく、その結果不登校になってしまっていたのです。
もし、そのノートを書いた子どもが命の尊さを教えられていたら、防ぐことができた事例です。こんな悲劇の予防策としても、「いただきます」その言葉の意味をまずは父兄が理解し、子どもたちに伝えてあげてください。
→次ページでも、引き続き「いただきます」の意味を見ていきましょう。