出産後、妻の態度が冷たく豹変したのはなぜ?
2013年4月30日 | よみもの出産後、妻の態度が冷たく豹変したのはなぜ?

【パパからのご相談】
先月妻が出産し、産後1ヵ月で実家から戻ってきました。妻が実家にいる間も毎週末は可愛い妻と子供に会いに行っていました。その時はいつも通りの妻だったと思うのですが、我が家に戻ってからというもの妻は信じられないくらい私に対して冷たいというか、イライラした口調でしか話してくれなくなりました。スキンシップも完全拒否です。
これって初めての育児の疲れからだけなのでしょうか? 出来る時はおむつ替えくらいは手伝っています。
産後のイライラはホルモンバランスの乱れとストレスから。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
出産後、奥様が豹変したと嘆く男性は結構多いものです。出産後の女性の体は、エストロゲン(卵胞ホルモン)、プログステロン(黄体ホルモン)の分泌が減少し、代わり乳汁の産生にかかわるプロラクチンの分泌が促進され乳汁がでるわけですが、この通常とは全く違うホルモンバランスの乱れにより、女性はイライラしたり攻撃的になりやすくなります。

また、出産後は赤ちゃん中心の生活になるので、出産前の生活リズムとは一変してしまいます。授乳や赤ちゃんの夜泣き等で睡眠不足になり心身ともに疲れ果てて、大きなストレスとなってしまいます。ストレスが大きいほど自律神経の中枢がある視床下部がそのストレスを緩和させるのを優先させる為、ホルモンのバランスを整えるのが後回しになってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
出産後は家事も重労働
妊娠前や妊娠中には普通にこなしていた家事だからと男性は思いがちですが、睡眠不足が続き、いつも赤ちゃんに気を配らなければならない出産後の女性にとっては家事も結構な重労働であることを頭においてあげて下さい。実家にいる間の家事はおばあちゃんがしてくれていたので、今ほどの疲労やストレスもなかったはずです。ご自身の出来る範囲で食器洗いはするとか、毎日は無理でも週末は掃除を引き受けるとか、お仕事しながらの家事の手伝いは大変でしょうが、ホルモンバランスが落ち着くまでの3ヶ月くらいの間は出来る限り家事に協力してあげましょう。
もっと積極的に赤ちゃんのお世話もしてあげましょう。
出来る時はおむつ替えくらいはしているとの事ですが、赤ちゃんのお風呂はどうされているのでしょうか? 赤ちゃんをお風呂に入れるのを怖がる男性もいるようですが、実は頭をしっかり支えなければならない赤ちゃんの入浴は女性より手の大きい男性の方が向いています。
最初は奥様に教えてもらいながら一緒に入れてあげて、慣れてきたらご主人が赤ちゃんの入浴を引き受けて奥様にはゆっくり一人でリラックスした入浴タイムを過ごさせてあげましょう。
赤ちゃんの時から一緒にお風呂に入る習慣があると小学生くらいまでは一緒にお風呂に入り、そこでのコミュニケーションが父と子の信頼関係を強くすることにもつながってきます。
日常の会話を大切にし、時にはサプライズを。
赤ちゃんが生まれると夫婦の会話が、赤ちゃんの話題ばかりになりがちですが、食事をしながら結婚前の楽しい思い出話をするといいでしょう。心理学ではランチョン効果といって食事をしながら会話をすると相手に好意を持ちやすいといわれています。その会話をお二人が一番ときめいていた時の話にすれば奥様もきっとご主人を、「お世話しなければならない夫」ではなく「一人の男性」として改めて見てくれるでしょう。
そして時には何かサプライズを仕掛けてみるのもいいでしょう。ビックリのドキドキがご主人に対するドキドキにつながりスムーズなスキンシップを取りやすくなるでしょう。
いかがでしょうか?
「仕事しながら、そこまでしなきゃいけないの!?」と思われるかもしれませんが、この3ヶ月から半年の過ごし方で奥様が可愛い奥様に戻るか鬼嫁になってしまうかの分岐点になるかもしれませんよ。
「俺は仕事で疲れているのに。」と言ってしまえば、「私は家事と育児で疲れているのに。」という返事になり、「いつも家事や育児大変なのにありがとう。」と言えば、「いつもお仕事頑張ってくれてありがとう。」という返事になります。そしてちょっと行動を足せばきっと素敵な夫婦関係に戻ることが出来るでしょう。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)