母親ばかり被害に? 高校生の反抗期の特徴とうまく向き合う方法
2013年4月27日 | よみもの母親ばかり被害に? 高校生の反抗期の特徴とうまく向き合う方法

【一児のママからのご相談】
私には高校生になる娘がいます。一人娘ですが近頃は反抗期が酷く、私はとても嫌われています。
勉強しろと口うるさく言ったり、母子家庭ゆえになかなかかまってあげられなかったりしたことが原因じゃないかと考えております。
実は娘の反抗期はこれが初めてで、戸惑っている部分もあります。こんな私にアドバイスをよろしくお願いします。
親と子どものかかわり方と反抗期の関係

真面目な親ほど、反抗期の子どもから反発されがちですよね。
口うるさく注意して反省する日々。
上から目線で注意したり叱ったりするのは控えて、娘さんを認めてあげる機会を増やすよう心掛けましょう。
たとえば、娘さんの意見を最後までじっくり聞いてあげたり、時には娘さんに頼ってファッションや趣味について相談をもちかけたりするのもいいかもしれませんね。
専門家の話によると、反抗期というのは幼児期にたっぷり母親に甘えた子どもほど程度が軽いそうなんです。
つまり、幼いころに満足に甘えられなかった子どもが、成長していくにつれて反抗期という形で親に甘えているのだとか。
もしも心当たりがあったなら、時には娘さんを甘やかしてあげるような気持ちで見守ってあげてくださいね。
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高校生の反抗期の特徴

高校生になると徐々に自我が芽生えていき、良くも悪くも他人の目を気にするようになります。
そのため、自分を評価する存在が親から周囲の人間へとシフトします。そこで必要以上に親が干渉してしまうことで、それが反抗となって返ってくるのです。
また、自らが大人になりつつあると認識することで、“親と同等”という意識を持つこともあり、これが反抗心を持つ原因であることもあります。
ただのわがままでなく、自らの考えを持ってぶつかってくるのが高校生の反抗期の特徴と言えるでしょう。
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反抗期の高校生と向き合う5つのコツ

(1)距離をとる
子どもは親と距離をとることで成長しようとしています。そこで無理に距離を詰めようとし、必要以上にかまってしまうと反発を強めるだけ。
そのため、親はあくまで見守ることに徹し、無用な詮索なども控えるようにしましょう。
子どもにじっくりと向き合うためには、まず親がどっしりと構えて見守る態度を身につける必要があります。
(2)考えを認める
子どもが成長すれば、親子で価値観の違いや考え方の食い違いなどが生まれてきます。
そこで親が、「まだ子どもだから」という態度で意見を押し付けてしまえば、余計に子どもとの溝が深まってしまうはず。
子どもは子どもで、学校などで社会と向き合い、自分の中で何が正しいのかを学んでいるのです。
たとえそれで子どもが失敗したとしても、親が伝えるべきは子どもの考えを否定することではなく、それをいかにして乗り越えていくかということではないでしょうか。
(3)話し合いをする
感情的になってしまっているときは、親子がお互いに落ち着いたタイミングで話し合うことも重要。これは早ければ早いほどいいでしょう。
お互いにわだかまりを持ったまま時間がたつと、必要以上にマイナスのことを考えてしまい、想像の中で相手に抱く嫌悪感が大きくなっていきます。
意見がぶつかったと感じたら、その場で解決させるようお互いの考えを伝えるのです。
もちろん納得できないこともあると思いますが、それをうやむやにせず歩み寄ることが関係改善への一歩となります。
また、この話し合いの習慣を反抗期が訪れる前から行うことができていれば、いざ反抗期になったときも関係が悪化しすぎるのを防ぐことができるはずです。
(4)自慢話をさせる
たとえ反抗期でなくとも、自分にとって都合の悪い話はあまりしたくないもの。
「テストの点数が悪かった」「部活の試合で負けた」など、これが反抗期の最中であればなおさらでしょう。
そんなときは、親が率先して子どもの話したいような内容のものを聞き出すのです。
学校で自慢できるようなことがあったと感じたら、それを聞き出します。反対にそうでない話題があると感じたら、そっとしておきましょう。
ただし、「何をしても許される」と思われることは良くないため、常識を外れるような行動を起こしたときにはしっかりと叱らなければなりません。
(5)大人として認める
高校生の反抗期は自立に向けた大切な過程です。この時期の接し方は難しいものですが、ある程度嫌われてしまっても仕方ないという覚悟も必要です。
たとえば、お母さんの何が気に入らない? と質問しても、具体的には答えられないのが反抗期というもので、なんとなくムカつく、ウザい、ウルサイといった抽象的な感情が芽生えているのかもしれません。
これを、あれこれ手を尽くして改善しようとすると、下手をすれば溝を深めかねません。
まずは一人前の大人として認めてあげる心の準備をしておきましょう。
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まとめ
「高校生の反抗期の期間」や「対処法」などについてご紹介してきました。
高校生ともなると力も強くなり、男の子であれば時に暴力的な態度に出ることもあるかもしれません。
しかし、反抗期はあくまで成長するための一時的なもの。
子どもが道を踏み外さないためにも、うまくコントロールしてあげることが大切なのではないでしょうか。
●ライター/*RUI*(マルチクリエイター)
●追記/パピマミ編集部
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