妊娠中のママの食事が赤ちゃんにも影響する!? プレママ必読の「食育」の話
2013年4月8日 | よみもの妊娠中のママの食事が赤ちゃんにも影響する!? プレママ必読の「食育」の話

【ママからのご相談】
妊娠3か月の妊婦です。妊娠が判ってから、それまで聞いた事がなかった「食育」という言葉をよく耳にしますが、それって子供の栄養管理の事ですか? なんとなく気になっています。子供が生まれたら、子供の為になる事を色々してあげたいので、食育は何歳頃から始めたらいいとかを教えて下さい。
「食育」とは人を良く育てること。
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
「食」という字をバラして見ると、「人」「良」と書きますよね。即ち「食育」とは、「人を良く育てる」という事になります。
これは栄養面だけではなく、食事の時に家族が一緒に食べることの大切さや、食事のマナー、箸使い、安心・安全な食材を選ぶこと等、とても多くの分野があります。
妊娠したり、出産して「食育」という言葉を初めて知る人もまだまだ多いようですが、実は2005年7月には「食育基本法」という法律も制定されていて、毎年6月は「食育月間」、そして毎月19日は「食育の日」として、各地で食に関するイベントが多く行われるなど、食育活動が推進されています。お住まいの市町村役場のホームページなどで、食育活動に関しての記載があることも多いので、1度調べてみるのもいいと思います。

妊娠中のママの食事が赤ちゃんの好みに影響する!?
これはアメリカでの調査結果ですが、妊娠中の女性を2つのグループに分け、1つのグループの妊婦さんには毎日キャロットジュースを飲んでもらい、もう一方のグループの妊婦さんはキャロットジュースを飲まないで出産してもらったところ、離乳食が始まるとキャロットジュースを毎日飲んでいたグループの赤ちゃんはキャロットジュースのかかったシリアルを好んで食べ、キャロットジュースを飲まなかったグループの赤ちゃんはキャロットジュースがかかってないシリアルを好んで食べたという事です。
このように妊娠中のママの食べ物が、赤ちゃんの味の好みに影響する事が分かってきているので、赤ちゃんの為にも、そして生まれたあと好き嫌いを直すのに貴女自身が苦労しない為にも、「食育」は今から始められた方がいいと思います。
妊娠中は1週間に350gの魚を食べましょう
誰でも我が子はどうしようもないおバカさんより、頭のいい子になって欲しいと望むところですが、IQに関していえば妊娠中の魚の摂取量が子供のIQに影響を与えていると言われています。特に青魚(サバやイワシ等)に多く含まれるEPAやDHAが、胎内で発育中の脳にも良い影響が出るのと事ですので、2日に1回くらいは魚を食べる事をお薦めします。
魚を料理するのが苦手であれば、缶詰なども安く売られているので、上手く利用してみて下さいね。
妊娠中は赤ちゃんの為にとあれもこれも……と気負いがちですが、ちょっと肩の力を抜いて、「魚料理を作らなきゃ」ではなく、「缶詰でもいいんだぁ」のようにストレスを溜めない工夫をして、穏やかな気持ちで毎日を過ごして下さいね。
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)