仕事が忙しいパパが育児に参加するための極意
2013年1月19日 | よみもの仕事が忙しいパパが育児に参加するための極意

【相談内容】
小さな子供がいます。ウチの家庭はお互いに実家が遠いので、主婦である妻がほぼ一人で育児していますが、見ていて同情してしまいます。でも、自分は仕事が昇進したばかりで多忙が続いていて、家に帰る頃には子供も寝ているので、妻の代わりになってやれる時間もありません。こんな僕でも妻の負担を少しでも軽くしてやれる方法はありますか?
子供の前に、まずは奥さん自身を見てあげて。
ご質問有り難うございます。女子力ママ専門家の*RUI*です。
“イクメン”という言葉が流行している昨今ですが、育児に参加する暇も無いパパが多いのも現実です。

質問者さんのように、奥さんを助けてあげたいと思いつつどうする事も出来ない旦那さんの為に、データを交えながらアドバイスしていきたいと思います。
母を育てるのは父の役目!
とある小学校の講習で、「子供を育てるのは母の役目。母を育てるのは父の役目」という言葉を聞きました。
母親が子供を育てるのは当然のことですが、父親は子供を育てる前に母親を育てる、という言葉に「なるほど」と感じます。一番身近であるはずの夫(パートナー)の影響力が最も高いのは言うまでもありませんものね。
実は、妻の母親たるモチベーションは夫にかかっていたりするんです。父親が母親をどう支えるのか、それは父親が直接的に育児をする以上に大切だったりもするんですよ。
パパが育児に費やせる時間は約30分!
総務省の「社会生活基本調査」によると、日本人男性が家事に費やす事のできる時間は平均で、「1時間/1日、うち育児に費やす時間は33分」というデータが出ています。これに対してアメリカやスウェーデンは家事が3時間以上、育児で1時間以上の時間を費やしているそうなのです。
こうした背景には日本人の国民性や、不況による労働面の厳しさがあるのかもしれませんが、いずれにしても仕事をする日本人男性にとって、育児をサポートするのはなかなか難しいことが分かりますね。
とはいえ、共働きが増えているのも実情です。こうして考えてみると、仕事と家事の両立をしている奥さんの苦労も痛いほどわかりますよね。
要領よくイクメンを目指しましょう!
共働きに限らず、育児をする女性は仕事で忙しい男性同様に、身も心も犠牲にしながら懸命に子供を育てています。
そこで、まずは奥さんの心を支えてあげましょう。悩んでいたら聞いてあげる、苛立っていたら共感してあげる、泣いていたら抱きしめてあげる……などなど。例え1日ほんの僅かな時間しか費やせないとしても、毎日の積み重ねが大切ですよ。
また、夫婦で子供について話し合うことも大切です。育児の方針や、子供の成長を語り合うだけでも育児への意欲を高めるので最適です。もちろん、仕事に余裕ができた時には育児に積極的に手を貸してあげて下さいね。
恩着せがましい発言はNG!
旦那さまの中には既に優秀なイクメンも沢山いらっしゃることと思います。でも、せっかくのイクメンも恩着せがましい発言ひとつでチャラになってしまう恐れが。
褒めて欲しい、分かって欲しい、という気持ちは十分お察ししますが、例え何も口にしない奥さんでも実はちゃんと気付いているんです。ママ友に、旦那のイクメンぶりをさり気なく自慢している奥さんも沢山いるんですよ。
母親の幸せが子供の幸せ!
10歳〜15歳を対象とした、とあるイギリスのアンケート調査によると、「母親が幸せにしている時、子供も幸せ」という意見が75%という結果が。一方、父親の幸も不幸も、子供には関係ないという結論が出ているのだとか(これはちょっと寂しい結果ですが……)。
夫による妻のサポートが、結果的に育児のサポートに繋がっているといっても過言ではないのが分かりますね。
奥さんをよく観察し、心や体の疲れを読み取ってあげる事こそが、育児のサポートのみならず、夫婦関係も良好に保つ秘訣と言えそうです。
●ライター/*RUI*(マルチクリエイター)