夫が知る必要のある、産後に変化している女性の体のコト
2012年11月7日 | よみもの夫が知る必要のある、産後に変化している女性の体のコト

【相談内容】
先日子供が産まれ、毎日に仕事が終わり帰宅するのが楽しみで仕方ありません。そろそろ子供と一緒に外出したりしたいのですが、出産前に比べると妻が外出をあまりしたくないようで、出かけてもすぐ疲れてしまいとても気を遣います。先日も夜の夫婦生活のことでケンカしてしまいました。
女性は、出産後と前とでは何か違うのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
今は赤ちゃんとの生活が始まり、質問者様も子供が可愛くて仕方がない時だと思います。
赤ちゃんの生活リズムが安定する生後3〜4か月頃までは、泣いたら授乳にオムツ替え、抱っこであやしながらで、落ち着いてご飯を食べる暇がないくらい忙しいのが現実です。睡眠時間も細切れで、いくら自分の子がかわいいといっても、家事や育児を協力してくれる人がいない奥様はヘトヘト。
そんなときに、夫の失言によって怒りを通り越して拒絶感を抱くようになってしまう女性もいるのです。外出を無理せず楽しむことができるよう、男性が間違えやすい産後の女性の身体の変化について紹介します!

「出産後すぐに夜の仲良しをしても大丈夫?」→ NO!
出産後は、1か月検診で医師の許可があるまではできません。
医師の許可があったとしても、出産時に会陰切開をした場合は痛む場合もあるので潤滑液を使うなど痛くないか確認しながら慎重にすると良いと思います。
「生理が始まっていなければ避妊をしなくても妊娠しない」→ NO!
年齢や個人差がありますので、絶対ではありませんが出産後は妊娠しやすいそうです。生理がくる前に排卵していれば妊娠します。
かかりつけの産婦人科医によると産後の1か月検診で生理が始まらないうちに、妊娠が発覚なんてことも実際あったそうですから、きちんと正しい方法で避妊しましょう。
授乳中などで頻繁に起きている場合、正しい基礎体温を測ることはできませんので、基礎体温から安全日を知ることもできません。
「出産したらすぐに体重・体型ともに妊娠前に戻る」→ NO!
産後の芸能人で10キロ以上痩せたなどと報道されるので、出産後簡単に痩せてしまうかのようなイメージもありますが、そうはいかないのが事実。母乳をあげていると食べても食べても体重が減ってしまうという人もいますが、個人差はあります。産後のデリケートなときに体型のことは言わないであげてくださいね。
体重よりも開いている骨盤を戻し、半年を目処に戻すようにしていくほうがよいのです。
「出産後は体重も軽くなるのだから、元気だと思っている」→ NO!
『産後の肥立ち』という言葉があるように、体重の増減だけでなく女性ホルモンの影響から、身体には見えない大きな変化が起こっているのです。特に20代後半から30歳を過ぎる頃は、妊娠中でなくても若いときと違って疲れやすくなるものです。最低でも1か月は妊娠中と同じように自宅でゆっくりと、3か月~半年くらいは疲れや不調を感じたら無理をしないようにしましょう。
私はもともと休みの日は、2つも3つも予定を入れて外出していましたが、出産後、同じようにしていたところ身体が疲れていることに気がつかず、帰宅してどっと疲れて寝てしまうということがありました。ですので男性が気付いてあげると良いと思います。
産後うつにも要注意です。奥様の身体を労わってあげながら子育ても協力してあげてくださいね。
●ライター/kae(フリーライター)