愛情不足かも? 子供が嘘をつく原因と年代別対処法

2016.05.25

【2児のママからのご相談】

最近、6歳の子がちょっとした嘘をつくので困っています。

手を洗っていないのに、「洗った!」など、その程度のものですが、あまりに回数が多いです。

子供の嘘にはどのように対処すれば良いのでしょうか?

a まずはしっかり話を聞いてあげること

ご相談ありがとうございます。メンタルケア心理士の桜井涼です。

私も子供のちっちゃな嘘に振り回されて、疲れ切ってしまった者の1人です。

そこで、「発育過程の中で、何か理由があるのかもしれない」と思い、幼児教諭やスクールカウンセラーに相談し、教えて頂いたことをご紹介します。

小さい子供は“嘘”の自覚がないことも

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子供がついてしまうささいな“嘘”に、親は振り回されます。

手を洗っていないのに「洗った!」と言ってしまうことや、宿題をしていないのに「した!」と言ってしまうことなど、内容はさまざま。

幼児教諭の話では、

『この年齢の子供たちは、“自分がいかに楽しくするか”が1番の関心事であり、手を洗うことよりも遊ぶことが1番。そのため、大人が感じている“嘘”とはちょっと違うものにあたる

と話していました。

つまり、大人と子供の間にある、“嘘に対する価値観のズレ”が悩みのタネになっているのです。

関連記事:子供が嘘をつく心理とは? 親が子供の話を聞く際の心得3つ

【年代別】嘘をつく子供への対処方法

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子供が“嘘”をついたら、発した言葉の裏の真意を考えてみましょう。

“期待に沿うための嘘”、“周りの人の気をひかせる嘘”、“自分を守るための嘘”など、たくさんの種類があります。

「嘘をついているな」と感じたら、いきなり叱らず、話を聞いてあげることが嘘をやめさせることの近道です。

それでは、嘘への対処方法を年代別で見ていきましょう。

幼児期の場合

「嘘をついてはいけない」と叱ってしまうのは、逆効果。

日常生活の中でやっていなくても、「やった!」と言うことで、自分の関心事へ移れることを学習してしまっています。

そんなときは、一緒に手を洗うなど、“一緒に何かする”ことが子供に嘘をつかせない方法になります。

小学3年生くらいまでの場合

うまく説明できないときや疎外感を感じているときに、嘘をついてしまいがちです。

すぐバレるような嘘が多いため、叱らずに、話をよく聞いてあげること。そして、嘘をついてはいけないことを言い聞かせることが大事。

中学生くらいまでの場合

親に隠し事もしますし、当然、嘘の種類も多くなってきます。

スクールカウンセラーの方が、

『これらの嘘には、人間関係がうまくいっていないことが原因になっていることが多い』と教えてくれました。

そんなときに親や教師から叱られると、ますます本当のことを言ってくれなくなります。

この場合も、腹を割って話を聞いてあげることが大切です。それでも難しい場合は、カウンセラーと話をさせてみるのも良いでしょう。

一方的に責めたりせず、話を聞いてあげることがとても大切です。今一度確認して、子供に寄り添うことが、スタート地点になるのではないでしょうか。

関連記事:子供が嘘をつく本心と対処法

子供が嘘をつく原因と対処法5つ

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(1)現実と空想を混同している

小さい子供は、自分の想像や絵本などの物語の世界を現実のものとして話すことがあります。

「おにわでようせいさんみたー!」、「○○(物語の主人公)とおはなしした!」などと言われると、少し心配になるかもしれませんが、幼い頃の空想上の嘘は成長するにつれてなくなっていきます

そのため、「妖精はいないのよ!」「嘘つかないで!」などと叱る必要はありません。

むしろ子供のころの空想は創造性の基盤になることもあるので、幼いうちは楽しませてあげましょう。

(2)保身のため

子供は自分の身を守るために嘘をついてしまうケース。

「正直に話したら大好きなママに嫌われるかも」などと考えて嘘をつき、それが見破られそうになるとさらに嘘をつく、という悪いスパイラルに陥りがちです。

子供が保身のために嘘をつくということは、「他人からの評価や信頼を裏切りたくない」という気持ちが芽生えてきているということなので、成長の証でもあります

しかし、それを放置しておくと、子供は「嘘をつけば怒られずにすむ」ということを覚えて常習的に嘘をつくようになりかねません。子供が嘘をついたら優しく嘘はダメだということを伝えてあげましょう。

また、子供の失敗を親が厳しく叱責するような環境で育っている子供は、条件反射的に嘘をついてしまうこともあります。

その場合は、親の対応の仕方が嘘の原因になってしまっているので、親自身が態度を見直す必要があります

子供が何か失敗した際に、結果だけを見ずに過程まで目を向けることで頭ごなしに叱ることを防ぐことができます。

(3)愛情不足

嘘をついて村人の注目を集めたがる“オオカミ少年”のように、子供も周囲の注目を引くために嘘をついてしまうことがあります。

親に対しては「今日テストで100点とったよ!」、友達に対しては「家族で海外旅行したことあるよ!」などと実際にはなかったことを話して周囲から認めてもらおうとしているのです。

こういう嘘が多い子供は承認欲求が十分に満たされていない傾向にあり、親からの愛情がきちんと伝わっていないケースが多いです。

そのため、日頃から子供の小さな成功にも目を向け、きちんと褒めてあげましょう。

子供が何をしても「これぐらいできて当然」と褒めずにいると、次第に子供の心に穴が空いてしまいます。

その穴を塞ごうと嘘をつき続けることによって、“オオカミ少年”扱いされて周囲の人間から相手にされないような子供になるかもしれません。

きちんと子供と向き合い、褒めてあげることで愛情をしっかり注いであげしょう

(4)親の影響

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“親は子の鑑(かがみ)”という言葉があるように、親自身が頻繁に嘘をついていると、それをマネして子供も嘘をつくようになってしまいます。

とくに小さい子供にとっては親から受ける影響がとても大きく、親のやっていることは“正しいこと”として認識してしまうため、常習的に繰り返しやすくなります。

子供の嘘が気になるという人は、一度自分が日頃嘘をついてしまっていないか振り返ってみましょう。

子供は親が想像している以上に鋭いので、「バレてないはず」は通用しません

もしも思い当たることが多いようなら、まずは自分の日頃の行いから改善していくようにしましょう。

(5)病気

あまり聞いたことがないという人も多いと思いますが、実は嘘をつくことが症状として現れる病気があります。

演技性パーソナリティ障害

上述した“オオカミ少年”型の嘘をつく子供がなりやすい障害です。

幼いころから演技をしなければならないような環境で育った人に多く、常に嘘をついて相手の注意を引きつけます。

【治療法】

演技性パーソナリティ障害は愛情不足によって引き起こされ、本来の自分の感情を隠してしまう傾向にあります。

そのため、家族や医師と協力して本来の自分の感情を引き出すことが重要だとされています。

また、嘘をつかないことで起こる不安は抗うつ剤や精神安定剤などで対処も可能。

関連記事:寂しさの裏返し? すぐ嘘をつく子供への接し方

まとめ

「子供が嘘をつく原因」や「子供の嘘への対処法」などについてご紹介してきました。

子供が嘘をつくことは特別なことではありません。しかし、だからといって放置していると常習化してしまうこともあります。

子供の嘘を見つけたら、その原因を探って適切な対応をするように心がけたいですね。

●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)
●追記/パピマミ編集部



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