高齢出産って何歳から?出産と年齢の関係性をご紹介

現在の日本では「高齢出産」は聞き馴染みのある言葉になってきているのではないでしょうか。

しかし、そもそも高齢出産って何歳からのことを指すの?や、年齢が上がるにつれ妊娠のしやすさってどう変化するの?といった疑問をお持ちではないでしょうか。

そこで今回は年齢と出産の関係性や、不妊治療を受けるタイミングなどをご紹介していきたいと思います。

高齢出産は何歳から?

まず、高齢出産とは何歳で出産することを指すのでしょうか。

一般的に高齢出産とは、35歳以上で妊娠、出産することを指します。

しかし、高齢出産の定義は、初めての出産か2人目以降かで異なります。

35歳以上というのは初産の場合を指します。そして、2人目以降の場合は、40歳以降での出産が高齢出産となります。

なぜ年齢の定義が異なるかというと、初産婦よりも経産婦の方が出産への身体的な負担が軽いとされているからです。

厚生労働省の2014年の統計によりますと、35歳以上で出産する方は出産全体の26%にもなるといわれています。

高齢出産の背景

今では高齢出産という言葉は珍しくありませんが、数十年前にはそもそも高齢出産の定義が異なっていました。

1980年代では、高齢出産を指し示す年齢は30歳以上とされていました。

これは、現在の基準よりも5歳も若いことになります。

果たしてここ数十年の間に何が起きているのでしょうか。

高齢出産という言葉が浸透するに至った背景をみていきましょう。

背景としてあげられるのは、

  • 未婚率の上昇
  • 晩婚化

です。

1980年頃から、元々未婚率が高かった男性若年層に加え、中年層、そして女性の未婚率も上昇傾向にあります。

未婚率の上昇に加え、日本では平均初婚年齢が上がる晩婚化が進んでいます。

結婚する年齢が上がるため、妊娠・出産する年齢も引き上がることになりますね。

これらの背景により、高齢出産する方は増加しているのです。

超高齢出産とは?

高齢出産の他に、超高齢出産という言葉が存在することはご存知でしょうか?

超高齢出産とは、45歳以上で出産することを指します。

通常の高齢出産のリスクといわれている合併症のリスクが高まる可能性や、母体に負荷がかかる可能性があるとされています。

45歳以上の妊婦さんは、母体の管理の徹底が大切といえますね。

妊娠する確率は変わる?

高齢出産・超高齢出産と、出産と年齢の関係性を見てきましたが、年齢に応じて妊娠する確率は変わるのでしょうか?

妊娠に関わる女性の身体の仕組みをまずは見てみましょう。

卵巣の中には卵子と呼ばれるものがあります。

数多くある卵子の中の一つが成熟して外に飛び出し、これを排卵といいます。

排卵した卵子が精子と出会うことで受精卵となり、受精卵が子宮内膜に潜り込むことで、妊娠の成立となります。

ここから、卵子が妊娠には密接に関わっていることが分かりますね。

それでは、卵子には年齢に応じた変化はあるのでしょうか。

卵子の数は年齢に応じて減少します。

そのため卵巣内の卵子も少なくなり、排卵にまでたどり着く(成熟する)卵子も少なくなります。

また、加齢と共に卵子自体の質も下がっています。質が下がると、受精しにくくなってしまいます。

これらの現象により、妊娠する可能性が年齢に応じて変化することが分かりますね。

自然妊娠はいつまでできる?

では何歳まで自然妊娠することができるのでしょうか。

自然妊娠する年齢に関しましては、個人差があるため自分が何歳まで自然妊娠できるかを知る方法は現状ありませんが、妊娠することが可能な年齢の目安は45歳だといわれています。

45歳でも妊娠可能という目安はありますが、妊娠できる可能性は35歳を堺に大きく低下し、40歳を超えるとさらに低下することがわかっています。

40歳を超えると染色体異常の割合が増加することに加え、流産する可能性も上がるためです。

高齢出産のリスク

これまで年齢と出産の関係性に関してお話させていただきましたが、では高齢出産には具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。

一つ一つ見ていきましょう。

流産の可能性が高まる

まず考えられるのが流産です。

自然流産は妊娠の約15%の確率で起こるとされていますが、加齢と共にその確率は増加するといわれています。

流産の原因には、はっきりと分からないものもありますが、原因の一つには赤ちゃん自身の染色体異常があります。

そして赤ちゃんの染色体異常の原因には、卵子の質の低下が関係しているといわれています。

つまり、加齢によって卵子の質が低下することで流産しやすくなってしまう恐れがあるということですね。

胎児の発育に問題が出る

高齢出産は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症しやすくなります。

妊娠時に高血圧を発症すると、妊娠高血圧となります。妊娠高血圧症候群は、35歳以上の場合に発症率が高くなり、40歳以上になると更に危険度が高まります。

また、妊娠糖尿病とは妊娠中に初めて糖尿病を発症することを指します。

妊娠糖尿病の場合も、妊娠高血圧と同様に加齢とともに発症のリスクが高くなります。

これらを発症した場合、胎盤への血流の不足によって胎児に必要な酸素や栄養が行き届かなくなる場合があります。

栄養が不足してしまうと、胎児の発育を妨げてしまうのです。

先天性異常の発症率の増加

ダウン症候群という先天性の異常があります。ダウン症候群とは、正常よりも染色体が1本多くあることで起こる先天性の疾患のことです。

ダウン症は卵子の老化により染色体が分離することがうまくいかなくなることが原因となります。

難産になりやすい

高齢出産で特に初産の場合、難産になりやすい傾向があります。

なぜなら高齢出産では産道が広がりにくい場合や、子宮頸部(しきゅうけいぶ)が硬い場合があるからです。

出産が近くなると赤ちゃんを出すために子宮頸部が柔らかくなりますが、年齢が高くなると柔らかくなるのに時間がかかることがあるようです。

高齢出産のリスクに関する記事はこちら!

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不妊治療はいつまでに受けるべき?

では不妊治療はいつまでにすればいいのでしょうか。不妊治療のによる妊娠の可能性などをご紹介致します。

もともと、不妊治療によって妊娠できる確率というのは一回20~30%ほどであるといわれています。

また、年齢別ですと30歳で不妊治療して妊娠する確率は19.9%
35歳の場合は16.3%、40歳で7.7%、45歳では0.6%といわれています。

そして、卵巣の機能は35歳を上回ると急激に衰えるといわれています。

そのためなるべく早く不妊治療を受けることが、妊娠の可能性において重要であることが分かりますね。

不妊治療を受けるかどうか悩んでおりましたら、まずは産婦人科の先生に相談してみるのが良いでしょう。

準備しておくべきこと

ここでは、高齢出産にあたりまして、準備しておくべきことをご紹介致します。

費用を確保する

高齢出産はさまざまな症状の発症リスクを孕んでいます。出産の際に発症してしまい、想定外の費用がかかる場合があります。費用は、ゆとりを持って用意しておきましょう。

産後のサポート

高齢出産は身体に負担がかかってしまうため、産後にお母さんをフォローしてくれるサポートが必要不可欠です。

周囲の人に協力してもらえるような環境づくりを心がけていきましょう。

これらは、準備しておくことで高齢出産のリスクを少しでも軽減できると考えます。

いかがでしたでしょうか。

今回は、年齢によって変化する妊娠の可能性や高齢出産のリスクに関してご説明致しました。

まずは体調管理を徹底し、少しでも悩んでいるときは周囲の人や産婦人科の先生に相談してみてくださいね。