新生児にはちみつはNG?栄養価が高いのになぜ??

はちみつといえば、栄養価が高い健康食品として知られています。

日頃から、健康と美容のためにヨーグルトや紅茶に入れたり、パンにつけたりして食べる方も多いでしょう。

しかし、そんな健康に良いはちみつは、「1歳未満の乳児には与えてはいけない」と母子健康手帳に記載されています。 はちみつの パッケージを見ても、幼児には与えないように注意事項が記載されているので気になります。

なぜ、栄養値の高いはちみつを乳児に与えてはいけないのでしょうか?

この記事では、はちみつを乳児に与えてはいけない理由について解説していきます。

栄養価値が高く健康に良いイメージのあるはちみつ。
母子手帳には乳幼児にははちみつを与えないように記載されていますがなぜでしょうか。この記事では新生児にはちみつを与えてはいけない理由を解説しています。

新生児にはちみつを与えてはいけない理由とは

赤ちゃんがはちみつを食べさせてはいけないのは、はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」が原因です。

抵抗力のない赤ちゃんがはちみつを食べると、「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こし、死亡に至るリスクがあるのです。

ボツリヌス菌芽胞が赤ちゃんの腸内に入ると、菌が腸管内で増殖して毒素を出すため便秘などの症状が5〜7日間続きます。「乳児ボツリヌス症」の初期症状としては、おっぱいやミルクを飲む力が弱くなる、泣き声が弱くなる、手足を動かさないといった症状が現れます。

乳児ボツリヌス症が重症化すると、呼吸困難になったり、首の筋肉が弛緩して頭を持ち上げられなくなったりします。

早急に適切な処置をすれば死亡率は少なく症状は緩和されるので、もしはちみつを与えてしまった場合は早めの対処が大切です。

 

乳児ボツリヌス症とは

乳児ボツリヌス症とはボツリヌス菌の芽胞が体内に入ることで起こる感染症です。

ボツリヌス菌は食中毒の原因となる菌の一種で、自然界に広く存在している菌の一つです。
はちみつに含まれるボツリヌス菌は極微ですから大人が食べる分には問題ありませんが、赤ちゃんの腸内の菌の種類は大人と異なり消化吸収機能がまだ発達していないため、赤ちゃんにとっては非常に危険な菌なのです。

1歳未満の赤ちゃんの場合、まだ体が未発達なのではちみつを摂取することで乳児ボツリヌス症を発症するリスクが高くなります。
乳児ボツリヌス症が重症化すると、呼吸困難や呼吸停止になる可能性があるので要注意です。

そのため、1歳未満の赤ちゃんにはたとえ少量でもはちみつを食べさせないようにしてください。ちなみに、はちみつに含まれるボツリヌス菌は加熱しても殺菌することはできません。

新生児が誤ってはちみつを口に入れた場合の対処法

万が一、赤ちゃんがはちみつを食べてしまった時はどう対処すれば良いでしょうか?
ここからは、新生児が誤ってはちみつを口に入れた場合の対処法を見ていきましょう。

新生児が誤ってはちみつを口に入れた場合の対処法

  • 無理には吐かせない
  • 口の中、手、体についたはちみつを取る
  • 水、母乳、ミルクなどを飲ませる
  • 早めに小児科を受診して医師の診察を受ける

赤ちゃんがはちみつを舐めてしまった際に慌てて吐き出させようとすると咳込んでしまうので要注意です。
赤ちゃんがはちみつを食べてから、乳児ボツリヌス症を発症するまでの潜伏期間は約3~30日です。発症してしまった場合、長くて1ヶ月間は乳児ボツリヌス症の症状により便秘や元気のなさが続きます。

様子を見て症状が重い、なかなか治らない場合は早めに小児科を受診しましょう。

お母さんがはちみつを摂ることで母乳に影響はある?

授乳中のお母さんがはちみつを食べたとしても母乳に影響はありませんのでご安心ください。

ボツリヌス菌は食べ物を通して感染されるので、はちみつを摂取したお母さんの母乳から赤ちゃんにボツリヌス菌が感染することはありません。

注意点としては、赤ちゃんがはちみつの付いたスプーンや容器のふたを舐めてしまわないように気をつけること、はちみつのついた手で赤ちゃんに触らないことなどが挙げられます。

はちみつを食べる時は赤ちゃんの近くに置かないように心がけてください。

 

新生児へのはちみつ解禁はいつから?

赤ちゃんが満1歳以降になるとはちみつを食べさせても問題ないとされています。

はちみつそのものの摂取だけではなく、はちみつの入った食品
それまでは、はちみつ単体だけでなく市販の食品や外食メニューにもはちみつが原材料として含まれていないかを必ず確認してください。

 

まとめ

1歳未満の赤ちゃんにはちみつを食べさせていけない理由は、「乳児ボツリヌス症」という病気に感染するリスクがあるためです。
赤ちゃんはまだ消化器官が未発達なので、大人と同様に食べ物を消化することができず、はちみつに含まれるボツリヌス菌が体内で悪影響を及ぼしてしまいます。

はちみつは健康に良い優れた食品ですが、1歳未満の赤ちゃんにはくれぐれも食べさせないように注意しましょう。