普通分娩との違いとは? 帝王切開手術の基礎知識4つ

(2)入院期間は平均8日間

普通分娩ですと、通常入院期間は5日間ほどで、この間に、授乳指導や沐浴指導、退院後の生活に関する指導などが行われます。

これに対して、帝王切開の場合は、傷の回復に多くの時間がかかりますので、各種指導の始まりが遅く、従って退院も3日ほど延びます。

手術翌日から歩き始め、歩けることが確認できたらお小水の管がとれます(手術直前に、尿が自動的に袋に溜まるように尿道に管が入れらます)。

シャワーは2日目〜3日目、抜糸は通常術後5〜7日目に行われます。

上にお子さんがいるなど、家庭の事情で退院を早めたい場合には、できるだけ早めに助産師に相談しましょう。

ほとんどの病院では個別対応してくれるはずです。

(3)退院後も痛み止めをしっかり飲むこと

退院時には、2週間分〜1か月分の痛み止めが処方されます。

授乳中のお母さんたちは、薬が赤ちゃんに与える影響を心配して薬を敬遠しがちですが、帝王切開後の痛み止めは、指示された通りにきちんと服用しましょう

そうしないと、ベッドへの乗り降り、赤ちゃんを抱き上げる動作、授乳、沐浴などが苦痛になります。

また、睡眠にも影響しかねません。母乳に影響するような薬を出す産科医はいませんので、安心して服用して下さい。

(4)産後の健診は28日目

産後の健診は、普通分娩と同様に28日後に行われます。その際、傷の治り具合を確認するとともに、赤ちゃんの状態も見てくれます。

この頃には、傷の痛みはほどんどなくなっていると思います。

痛み止めを服用している間は車の運転もできませんが、この健診が終る頃には、痛み止めがなくても日常生活を送れるようになりますので、運転も再開できるでしょう。

普通分娩と帝王切開の違い

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帝王切開はよく普通分娩と比較されますが、その違いにはどういうものがあるのでしょうか。

痛み

普通分娩と帝王切開の違いとして、出産時の痛みがあります。

普通分娩の場合は、陣痛や会陰切開の痛みがあり、あまりの激痛に失神してしまう人もいます。

一方、帝王切開では、出産の際は麻酔がかけられているため、普通分娩と比べて痛みは軽いとされます。

しかし、脊髄に麻酔を打つ場合は激しい痛みを伴うことが多いようです。また、帝王切開では傷の痛みが術後に強く出ることも多く、回復が遅いとも言われています。

出産にかかる費用

自然分娩の場合、病院によって大きく差が開きますが、平均すると50〜60万円程度かかることが多いようです。

基本的に自然分娩では健康保険が適用されませんが、子ども1人につき42万円支給される出産育児一時金高額療養費制度などで費用をかなり抑えることができます。

帝王切開の場合は、保険が適用されるため、出産にかかる費用は3割負担となります。

自然分娩とくらべて手術費用は高くなりますが、帝王切開も同様に出産一時金などの受給ができるため、場合によっては自然分娩よりも安くなることがあると言われています(もちろん、逆に高くなる場合もあります)。

出産の時間

自然分娩と帝王切開では、出産にかかる時間でも大きな違いがあります。

自然分娩は初産であれば平均12〜14時間とされていますが、帝王切開では30分から1時間程度で終わります。

自然分娩が約半日痛みに耐えることを考えれば、海外で「なるべく痛みを避けたい」という理由で帝王切開がブームになるのも分かるような気がしますね。


→次ページでは、帝王切開で考えられるリスクについて見て行きましょう。