普通分娩との違いとは? 帝王切開手術の基礎知識4つ

海外では帝王切開がブームに!?

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2015年にWHOが、帝王切開の割合が高すぎるとして警鐘を鳴らしました。

なぜかというと、このところ海外では帝王切開がブームになっており、医療的に不必要であるにも関わらず帝王切開をする人が多くなっているからです。

海外での帝王切開率の高さは上記の通りですが、その理由として「スタイルを崩したくないから」「なるべく痛くないようにしたいから」といったものが多いようです。


1980年代から、帝王切開の割合は10〜15%が理想的とされてきました。

しかし、WHOの発表によると、2008年時点での世界の帝王切開率は、南北アメリカが35%、ヨーロッパでは約23%と水準を遥かに超えていることが分かりました。

日本も約20%であることから、過剰に選択されている傾向にあるのかもしれません。

帝王切開には2種類ある

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帝王切開には、大きく分けて2種類あります。

予定帝王切開

選択帝王切開とも呼ばれますが、36週目までの健診によって自然分娩が難しいと診断が下された場合に行われます。

手術はその翌週あたりに行われることが多いようです。

予定帝王切開が行われる主代表的なケースとしては、赤ちゃんの頭が上にある状態の逆子、双子などを妊娠する多胎妊娠、胎盤の影響で子宮口が塞がれる前置胎盤などがあります。

緊急帝王切開

こちらは、文字通り赤ちゃんやお母さんに緊急事態が起きた際に選択される方法です。

緊急帝王切開は、胎児が仮死状態にある胎児機能不全、出産前に胎盤がはがれて出血を起こす常位胎盤早期剥離、陣痛が弱く自然分娩がスムーズに行かない微弱陣痛などの場合に行われます。

帝王切開が行われる手順

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(1)全身麻酔は緊急時のみ

緊急手術と言うと、ドラマのように口にマスクを当てられて、眠らされて、目が覚めたら赤ちゃんが出ていた、という場面を想像する方もいるかと思います。

しかし、よほどの緊急性がない限り、通常は硬膜外麻酔か腰椎麻酔が施されます。

つまり、手術中も意識はハッキリしているのです。ですから、赤ちゃんが生まれた瞬間も見ることができますし、手術室にいる間に赤ちゃんを抱くこともできます。

ご主人の立ち会いについては、許可している病院とそうでない病院があると思います。また、緊急性によって異なる場合もあります。この点については、事前に担当医に確認しておくと良いでしょう。

麻酔で痛みが麻痺してきたら、いよいよ切開が行われます。

切開の方法には“縦切り”と“横切り”が存在し、縦切りは比較的手術時間が短く、緊急時によく選択されるようです。

一方、横切りは一般的な切開方法で、緊急性がない予定帝王切開の際に行われることが多いとされます。

切開が終わると、無事に赤ちゃんの誕生です。赤ちゃんを取り出したら、切り開いた傷口を縫合していきます。

縫合には糸を使う場合とホッチキスのような医療器具を使う場合の2通りがあり、縫合箇所によって使い分けられるそうです。

縫合が完了したら、手術は終了です。


→次ページでは、引き続き“帝王切開が行われる手順”について見て行きましょう。