仕事も家庭も笑顔にしたいパパとママのための「アドラー心理学」

アドラー心理学を元に、夫婦仲の改善方法や子育てのコツなどを連載中の熊野英一さん。

熊野さんは、アドラー心理学を用いた子育て事業をメインに行なっているコミュニケーションのプロ。

そんなアドラー心理学や子育てに精通している熊野さんとは、一体どんな方なのでしょうか。そこで、熊野さんの経歴や現在の事業内容などを通して、「アドラー心理学」を知ったきっかけを伺いました。

華やかなキャリアの会社員時代

華やかなキャリアだった会社員時代

ー今までの経歴を教えていただけますか?

仕事は、最初にメルセデスベンツで人事を担当し、そのあとにMBAを取りにアメリカへ行って、そのままアメリカの製薬会社のイーライリリーでマーケティングを担当。次に国内の企業での保育サービスの統括を経験し、その保育の経験を元に独立しました。

プライベートは、メルセデスベンツ時代に同じ部署の女性と結婚し、2人の息子がいます。今は離婚していますが、家族みんな仲良しですよ。アドラー心理学のおかげかもしれません。

独立準備のために保育の仕事をするが…

ー外資系から保育への転職理由は何ですか?

メルセデスベンツもイーライリリーも、スマートな会社でした。でも、ワクワクしなかったのも事実です。学生時代から独立したいという意思もあり、保育の仕事で起業を考えていました。

そんなときに、知り合いから保育の仕事のオファーをいただき、引き受けました。でも、思っていた以上に保育の世界は厳しかった。論理的な思考をしても解決できない問題ばかりで、もう頭がパンクしそうになりましたね。

激務のおかげで激ヤセするし、家族の時間は減っていくし、あの1年半は本当に辛かったです。

知ってますか?足って痩せるんですよ。履いていた靴がパカパカになるんですよ…。

問題ばかりの保育の世界を変えたい

ー会社を辞めて独立したきっかけは何ですか?

私が働いていた会社が、他の会社に吸収されることになりまして、そのタイミングで私も辞めました。辞めたときは、次の会社も決まっていなくて、妻に怒られて関係が悪くなったのを覚えています。

ただ、もう会社員をやる気にはなれなくて、学生時代から思い描いていた独立を決意したんです。

事業内容は、もちろん「子育て」関連です。保育の世界で働いていた身として、必ず役に立てると思いました。

事業に行き詰まっていたときにアドラーに出会う

保育の仕事を通して感じた問題点

ー現在の事業内容を教えていただけますか?

私の行なっている事業は、大きく分けて「子育て」と「親育て」の2つです。企業や団体への講演会やコンサルを行なったり、待機児童問題への対策などがメインの仕事です。目標だった本の出版もできて、嬉しい限りです。

今の事業を行おうと思ったきっかけは、前の会社で60近い保育施設の立ち上げや運営を携わったことで、日本の子育ての問題を肌で感じていたからです。

「もっとみんなを笑顔にしたい」と純粋に思っていました。

パパ向けに書かれた熊野さんの2冊の著書

アドラーに出会って考え方が変わった

ー最初からアドラーを活かしていたんですか?

アドラーに出会ったのは、独立して数年後ですね。ありがたいことに今は事業も安定していますが、最初はものすごい大変でした。離職する従業員も多いし売り上げも上がらないし。

そんなときに「アドラー心理学」に出会ったんです。読んだときは、「素晴らしい。大切なのはこれだ!」と興奮していましたね。

そこからアドラーを事業に取り入れるようになり、従業員もお客さんも喜んでくれる方が増えるようになっていきました。

アドラーを通じてハッピーになる人が増えてほしい

ーどのようにアドラーを取り入れましたか?

先ほど「親育て」という事業をやっていると言いましたよね。簡単に説明すると、アドラー理論を通して、ママやパパの成長を促す研修サービスのようなプログラムを用意しています。

もちろん子育てにもアドラーを活かしていますが、親育ての一環であるカウンセリングを受けてくれた夫婦などが、少しずつ変わっていく姿は何度見ても感動的です。

会社のURLにも「ハッピー」という言葉を入れたように、これからもアドラーを通じて、みんなをハッピーにしていきたいと考えています。

パピマミ読者のパパ・ママへメッセージ

ー最後に、パピマミ読者のパパとママへ一言ずつアドバイスをいただけますか?

パパは、伝え方を組み立てる意識を持とう

パパたちは、本当にみんな頑張っていると思います。いい加減に考えている人はまず見かけません。だけど、伝え方が下手なパパが多いのも事実です。奥さんに自分の想いを懸命に伝えるのは大事だけど、伝わらないと意味がないんですよね。

今まではコミュニケーションを見よう見まねでやっていたと思うんですけど、まずは基本的な使い方を磨いていきましょう。どんな癖があるのか、どんな思い込みを持っているのか、伝え方のズレを認識することが大切です。

未来志向を持ちながら、改善意識を持ってみてください。まだピンと来なくても大丈夫。これから、少しずつ理解していきましょう。

ママは、相手を理解しようとする姿勢を持とう

多くのママは、パパに対して「自分を理解してほしい」と強く願っています。そもそも、自分を理解してくれない人と分かり合おと思えませんよね。その気持ちもわかります。だけど、そのまま自分本位で考えていても、相手は変わってくれません。

「自分を理解してくれない!」と嘆くのではなく、「先に相手に歩み寄れば、相手も歩み寄ってくれるはず」と考えて、こちらから理解する努力をしてみませんか?どちらかが先に歩み寄らなければ、夫婦仲は好転していきません。

あなたから歩み寄る勇気を持ってみましょう。

ー本日は、ありがとうございました。

 


【熊野英一さんプロフィール】

アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える<親と上司の勇気づけ>プロフェッショナル。

「ほめない・叱らない!アドラー式勇気づけ子育て各種講座」「アドラー心理学に基づく部下の自立を促すイクボス養成講座」等のテーマで講師を務める。株式会社子育て支援代表取締役。

フランス・パリ生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。 メルセデス・ベンツ日本にて人事部門に勤務後、米国Indiana University Kelley School of Businessに留学(MBA/経営学修士)。

HP:株式会社 子育て支援

アイキャッチの似顔絵:エイイチ

HP:イラストライターエイイチ