断るのはムリ!? PTA役員の実態と負担を軽減させるコツ
2016年3月10日 | よみもの断るのはムリ!? PTA役員の実態と負担を軽減させるコツ

PTAの次期役員を選出するときのつらさ

次期役員の選出方法
PTAを組織する会長・副会長・会計・書記などの“本部役員”については、年度が変わる4月までに次期役員を決めなければなりません。
このため、組織のなかに“選考委員”を設置し、次期役員の選出から呼びかけまでを任せることが多いようです。
中には選考委員を置かずに、現役員が直接選んだ人に声をかけるというやり方をするPTAもあります。
役員選出の実態
裁量が大きくなる代わりに仕事量も増えるため、立候補で本部役員が決まることはまずないというのが実情です。
そこで必要になるのが、役員になってもらうためのお願い活動。
電話連絡はもちろん、自宅に直接訪問して頼み込むということも珍しくないのだとか。
タイムリミットがあるため、1〜3月は特に大変なようです。
ただし、あまり好ましくない人選をしてしまうと次年度に残る役員に迷惑をかけることになるため、誰でも良いというわけにもいきません。
せっかく決まったと思っても、現役員に却下されることもあるなど、PTA活動で最も大変なことのひとつと言われています。
子どもの学年によってPTA役員のキツさが変わる?

多くの小学校では、「6年間のうちに1度はPTA役員にならなければならない」という暗黙のルールが作られていることがあり、どの学年で役員を務めるのかというのも保護者の悩みどころ。
このPTAの役員決めは、「子どもの学年が上がっていくほどに修羅場と化す」と言われています。
入学直後であれば保護者同士の関係もまっさらな状態であるため、複雑な人間関係に悩まされることが少ない可能性があります。
しかし、学年が上がるにつれ親同士の好き嫌いやいざこざも生まれており、気を使わなければならない場面というものが増えることに。
他に、小学校の卒業時に行われる『謝恩会』の準備は誰もが嫌がるようで、6年生のときの役員は絶対に避けたいもののようです。
ただ、6年生で役員を務める場合は、唯一テレアポがありません。テレアポとは、次期役員を選出する際に各家庭に「次の役員お願いできませんか?」と電話をかけまくることです。
これが結構気を遣う作業のようで、中には嘘をつく人がいたり、キレる人がいたりして精神が激しく消耗されることも……。
テレアポが絶対に嫌という方はあえて6年生で役員をやるのもありかもしれません。
とはいえ、一般的には、「慣れていないことの言い訳ができる」「早くに他の保護者と仲良くなれる」という理由から、1〜3年生のころにやっておきたいと考える人が多いようです。
ただし、全く知らない人の中で活動することに抵抗がある人もおり、1年生のときの役員は避けられる傾向にあります。
→次ページでは、仕事を理由にPTA役員を断ることはできないのかについて見ていきましょう。