恥は捨てるべき!「宿題教えて!」が解けない問題の時の対処法
2018年5月21日 | よみもの恥は捨てるべき!「宿題教えて!」が解けない問題の時の対処法

こんにちは、ライターのyossyです。
子どもに「宿題教えて!」と言われたとき、解けなかったらどうしますか?
「親としての威厳を保ちたい」「わからないとはいえない」と思うかもしれませんね。でも、こんなときこそ親子で学びの楽しさを知るチャンス。変にごまかさず、前向きに捉えて一緒に学びましょう。

勉強の楽しさを知れば、前向きに学ぶように
受験向けの塾に通っている場合、親が宿題を見たほうがいいかどうかは意見が分かれるところです。
「塾でのやり方があるからむしろ教えないほうがいい」「考える過程を大事にしたい」という考えもあります。まずは塾の講師に相談したほうがいいですね。
でも、公立小学校・中学校の学校の宿題の内容がわからない場合、授業内容が理解できていないのかもしれません。子どもが適当にごまかさずに聞こうとしてくる姿勢をまず喜ばしいと思い、前向きに受け止めたいですね。
親がわからない・解けないからといって「自分でやりなさい」と突き放してしまうのはちょっと残念。せっかくのやる気を削いでしまうかもしれません。
ベネッセ教育総合研究所の調査(2016)では、子どもの学びに関して親子調査を実施。そのなかでは、「勉強が嫌い」と答えていた子が「好き」になった要因について分析されています。
例えば、以下のようなことがプラスに働いているのではないかと考えられています。
・新しいことを知るのがうれしい
・学習方略を活用している
・調べたりしたことを発表する授業を受けている
・夢中になって時間がたつのを忘れる経験
学ぶことの楽しさや具体的な勉強の仕方を知り、将来を具体的にイメージすることが大事なようですね。
親子で勉強を楽しもう
子どもが親を頼ってきたら、とにかく学ぶことを一緒に楽しむのがいいでしょう。
親がわからなくても「恥ずかしい」とは思わず、一緒にやり方を調べてみるといいですね。親が恥ずかしがっていると、子どもも「できないことは恥ずかしいこと」と思ってしまいます。
「じゃあ、教科書で調べてみようか」
「一緒に辞書を引いてみようか」
「インターネットに載っているかな」
などと一緒に、学習のやり方がわかるまで取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、書店に行けば、サポート教材や学年に合わせた算数辞典、国語辞典なども販売されています。図書館の本で調べるのもいいですね。
親が前向きに取り組む姿から、子どもは多くのことを学ぶはず。「こういうやり方をすれば、わからないことがわかるようになるんだ」と知るようにもなります。
ひとつひとつの問題が解けるようになることよりも、勉強のやり方・楽しさを知るほうがずっと大切ですね。
もし、親を馬鹿にするようなことがあれば、「できないからといって馬鹿にしてはいけないよ」と教えればいいでしょう。
“本人が”取り組まなければ意味がない
時間がたてば昔習ったことを忘れてしまうのも当然ですし、そもそもあまり勉強が得意ではなかったという人もいるでしょう。
「親が答えを出さなくてはいけない」
「親は常に子どもよりできていなくてはいけない」
などと考える必要はありません。
基本的には子どもの勉強は子ども自身が取り組むもの。親はあくまでサポート役です。
先ほどのベネッセの調査では、中学2年生の約6割が「勉強が嫌い」と答えたそうです。高校受験を前に勉強せざるを得ない状況になると「やりたくないのにやらなくてはいけない」という印象を受けがち。
勉強の本当の楽しさは何なのか、勉強することで将来何が変わるのか。そういった会話を親子ですることで、子どものやる気もアップしそうです。大人になっても勉強は続くので、ぜひ学ぶ楽しさを早めに知ってもらいたいですね。
●参考リンク
ベネッセ教育総合研究所|東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」
●ライター/yossy
●モデル/REIKO