働きたいママ必見! 産後の社会復帰に役立つ”新しい仕事のやり方”とは?
2018年5月15日 | よみもの働きたいママ必見! 産後の社会復帰に役立つ”新しい仕事のやり方”とは?

こんにちは。ママライターのあしださきです。
「出産後、社会復帰したい」と考えていても、仕事が見つからず悩んでいるママはいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、社会復帰したいという意欲を持ちながらも、なかなか就業できない女性のために新しい働きかたを実体験を交えながらご紹介させていただきます。

子育て後、社会に出ようにも自信がない
子どもの幼稚園入園、小学校入学を機に外に働きに出ようと考えている女性は多いと思います。しかし、結婚年齢が早く社会人経験が短い(全くない)まま出産・子育てを経てしまったという女性は、このタイミングで大きな壁と対峙することになるのです。
その「壁」とは例えばこのような悩みとして現れます。
子育てがひとつ区切りを迎え、働くと決めたものの、現実は厳しい事ばかりです。
・勇気を出して応募したパートの面接に受からない
・履歴書の職歴に何も書けない
・社会にもろくに出たことがない30代(40代)の自分の能力に自信が持てない
このように、自分と社会との間に立ちはだかる見えない壁を前に、尻込みしてしまうということです。
社会人経験がない、悩める主婦の転機
実は筆者は企業に正社員として雇用されたことがありません。19歳でモデルエージェンシーと契約をして、「個人事業主」として28歳まで活動してきました。結婚し、子育てのためモデルを辞めて以来10年、専業主婦をしてきた私がまさに直面したのが、この壁でした。
そんななか転機となったのは、末っ子の幼稚園からいただいた1通の手紙でした。「在宅ワーク」という働き方を知っていますか?という内容の広告と県が主催しているセミナーのお知らせでした。
「女性の社会進出を支援している」という趣旨に興味を持ったので、早速無料で参加できる講演会に足を運んでみることにしたのです。
講演会の内容を簡単にご紹介します。
・コンセプト「子育て、介護等の事情で今すぐ外に働きに行くことが困難な女性に、家に居ながら働く機会を」
・埼玉県推進のプロジェクトの事業
・在宅可能な仕事の紹介と、仕事を探す方法を指南
・在宅ワークをする先輩の体験談や質疑応答
この講演で「在宅ワーク」に興味を持った人向けに、さらに1段階ステップアップできる「スキルアップセミナー」が用意されていました。筆者はこのセミナーにも参加しました。
筆者が参加した在宅アシスタントコース(全10回)の内容は、以下のとおり。
●実際に学べたこと
・在宅アシスタントの仕事の基礎知識
・パソコンスキル講座(ワード、エクセル、パワーポイント)
・ビジネスマナー(メールの書き方、電話の受け方・かけ方、名刺の受け渡し)
・業務体験(報酬あり)
これらを無料で受けることができ、しかも託児サービス(有料)まであるという充実ぶりでした。コース終了後、活躍が期待できるジャンルはいわゆる「在宅秘書」の仕事です。
参加してみて特に良かったと思った点は3点あります。
1.ビジネスマナー講座・・・「社会人としての常識」を知らないで過ごしてきた自分にとってはこれが一番勉強になった。今後の就職活動に大いに活かせる内容。
2.パソコンスキル講座・・・パソコンスキルの基礎を学び、パートでも今後応募できる範囲が広がった。
3.業務体験(OJT)・・・音声起こし、データ入力、資料作成、ライティングを実際に受注し、成果に対して報酬をいただくことができたので、自信もついた。
「在宅ワーク」の活かし方
自分にとって「在宅ワーク」という働き方は、次の段階への助走になるものではないか、という感想を持ちました。
妊娠・出産を若い頃に経験し、友人が皆自分のキャリアを築いて行く中、子育てに奔走してきた私たち。それをハンデと思ってしまえばそれまでですが、「子育ての区切りがついたときにまだ若い」というメリットもあるのを忘れてはいけないと思います。まだまだ多くを学ぶことができますし、自信をつければ新しい分野への挑戦も可能です。
「在宅ワーク」という働き方に挑戦してみて、自分のスキルを少しでも上げることができたら、外に出て働くという選択肢が自然と近づいてくるように思ったのです。
現在筆者は在宅のライターをメインとしつつ、他ジャンルの仕事も請け負うようになりました。収入も徐々にですが増えています。末の子どもが小学校に上がるまでは、このペースで仕事をしていく予定です。
以上、いかがでしたでしょうか?
1つの働き方として、「在宅ワーク」をご紹介しましたが、体験してみないと自分に合っているかどうか分からないという側面もあります。先行投資があまり必要なく、すぐに始めることができる仕事です。
社会人経験がないせいで、「仕事を始めること」の難しさを感じている方は1度、「在宅ワーク」にトライしてみる価値はあるかもしれません。
出典/「こそだて家族の働きかた」博報堂(2017年)
こそだて家族の働きかた
埼玉県女性キャリアセンター 在宅就業支援事業
在宅ワーク就業支援事業
●ライター/あしださき
●モデル/貴子