他のママの妊娠が喜べない…そんな時にママの助けとなったのは?
2018年4月27日 | よみもの他のママの妊娠が喜べない…そんな時にママの助けとなったのは?

こんにちは。ママライターのマエジマシホです。
妊娠したくてもできずにいわゆる「妊活」をしている方の中には「見えないゴール」を目指してトンネルの中を進んでいるような心境になることもあるでしょう。
筆者も30歳から不妊治療を始めました。1年ほど経っても成果が出なかったため、いったん中断したこともあります。運よく第1子を授かったあとも年齢的なこともあり第二子に恵まれず、忸怩たる思いになることもあります。
今回は、筆者の「妊活」の経験を踏まえて、「妊活中に重要になるメンタルコントロール」について述べたいとおもいます。

ママ友の第二子妊娠ラッシュを喜べなかったとき
筆者が第一子である息子を授かったのは35歳のときでした。
すでに高齢出産と呼ばれる年齢です。
ただ、幸い児童センターなどで仲良くなったママ友さんたちは年齢が近い方々が多かったです。
第二子についてもママ友さんたちは共通して「すぐにでもほしいね」という認識でした。そして次々と筆者と同じ年齢のママ友さんたちが第二子を妊娠していきました。
その時筆者は、仲良くしてもらっていたママ友さんたちの妊娠を心から喜んであげられませんでした。お腹の大きいママ友さんの姿を見るたび、また大きくなっていくお腹を見るたびに妬ましい感情を抑えられなくなりそうでした。
きっと表情にも妬ましいおもいが出ていたでしょう。
本当に申し訳なかったと後悔しています。
次第に妬みの感情しかママ友さんたちに対して抱くことができない自分自身に嫌気が差し、誰とも会いたくなくなっていきました。
息子の存在が鬱々としていた私を変えた
筆者が鬱々としていても息子は毎日公園や児童センターに出かけたがります。
家に閉じこもっているわけにはいきません。
出かければお腹の大きいママ友さんに遭遇することもあります。
ただ、せっかく縁があった息子の友達とママ友さんです。筆者の個人的な感情が原因で疎遠になってしまっては、息子にも申し訳ない、と思うようになりました。
このままでは孤立してしまう、という危機感が湧き上がってきて、ママ友さんとの付き合いがイヤだからとこれまで構築した人間関係から孤立するわけにはいかない、したくない、と考えられるようになったのです。
母親の行動力の源はやはり子どもなのでしょうか。
「妊娠しているママ友さんたちを羨んでも自分にプラスになることはない。羨んでも仕方ないこと」と発想を転換することにしました。
「いつか自分も」に細い希望の糸をつなごう
現在筆者は40歳になり、積極的な不妊治療はしていません。
不妊治療にはお金がかかるうえ、子連れだとなかなか通院しづらいからです。
ただ妊娠することをあきらめたわけではありません。「あきらめずに済むこと」が不妊治療のネガティブなポイントでもあり、ポジティブなポイントでもあるでしょう。
「いつかまた自分も奇跡的に妊娠できるかもしれない」という細い希望の糸にしがみついている状態ではあります。が、その「いつか」本当に来ることを日々願っています。たったこれだけで、仲の良かったママ友さんを妬まずに済む。それを自分で理解できてよかった、と感じています。
積極的に治療をしていなくても毎日の食生活を整えたり生活習慣を変えたりするだけで、専門家であるお医者さんも驚くような年齢で妊娠できた!という話は珍しくありませんよね。
「妊活」にはゴールが見えない分、やめるタイミングを見極めるのが難しい、とはよく聞く悩みです。
しかし、今月ダメだったから来月もダメと決まったわけではありません。妊活において来月新たに着手できることはないかとわずかなチャンスを探してもいいはずです。
病院に行くことで精神的な負担になるのなら治療を「休憩」することもひとつの方法です。
来月の未来はまだ決まっていません。ポジティブでいられることが「妊活」にも「消極的妊娠希望」の筆者のような人間にも大切なことではないでしょうか。
●ライター/前嶋志保
●モデル/貴子