産後、どうやってパパを変えたらいい?パパが語る産後の夫婦関係が良好になった体験談

こんにちは、佐原チハルです。

出産後の夫婦関係、みなさまのおうちではいかがでしょうか。

出産後は夫婦の関係性に変化があるって聞くこと、多いですよね。
産後クライシスという言葉も流行したほどです。

よく見かけるのは、パパを変える・教育するためにママはどのような努力をすればいいのか」という話。

でも、産後の夫婦関係に真剣に向き合おうとしているのは、ママだけではありません。

そこで今回は、産後の夫婦関係を良好なものにするため奮闘された“パパさんからの声”をご紹介してみたいと思います。

パパの正直な意見「たとえ子どもが生まれても僕は僕」という考え

「子どもが生まれてしばらくするまで、『子どもができても僕たちという人間が変わるわけじゃない、変わらないない夫婦でいよう』って思ってました。現実を全然見てなかったなって思ってます

今回お話を聞かせてくれたのは、30代のパパさん。

親は親、子どもは子ども。別の人間で別の人生。みたいな。親の人生の主役は親自身なんだから、子どもに合わせて生活を変える必要もないだろう、と」

パパさんは、当時のその考え方を「思い出すのも恥ずかしい」と言います。

「地に足の着いていない理想論でした。自分がそうやってふわついていた一方で、というか、自分がそんなだったせいで、妻には孤独な育児をさせてしまいました。しかも妻のその孤軍奮闘する様子が、『妻に蔑ろにされている!』みたいに感じられちゃって。子どもが生まれる前は僕たち、あんなに仲がよかったのにな、と」

そこでこちらのパパさんは、ママさんに直接「僕はこれからも君と、子どもができる前までみたいに仲良くしていきたいと思っている」と伝えたのだそう。

それが、パパさんが自らを振り返る契機となりました。

パパを変えたある一言

自分の気持ちを伝えたパパさん。

ママさんからは、「私もあなたのことが大切」というような言葉が返ってくることを期待していたそうです。

しかし返ってきたのは、「無責任過ぎて呆れる」という声でした。

「『近くに住んでる両親もいない、保育園にも入れない、頼れる人がいない状況ってこと、わかってる?』『どうしてそんなに他人事なの?』『私は一人で育児してる、これからも私だけにやらせる気?』……って、そんなようなことをひたすら言われましたね」

ママさんからの言葉に、初めは反論したい気持ちにもなったそうです。

しかし、そんなパパさんの心にも響く一言がありました。

「『あなたは、いつになったら父親になるの?』って言われたんですよ」

ママさんからのこの言葉で、“親は、子どもが生まれただけで自動的になれるものではない”ということに気づけたそうです。

「僕はちゃんと仕事して生活費を稼いできてるじゃないか、とかも思ったんです。でも、それって別に子どもが生まれる前からしていることなんですよね。妻は妊娠をきっかけに仕事も辞めなきゃいけなかったし、家事もやってくれている中で、育児までプラスでしてくれている」

“親の人生の主役は親自身”という考え自体に変化はないそう。

しかしそのことと、親として無責任であることとは違うと、今ならわかると言います。

「僕は、妻ばかりに変化を強いていたんです。僕たち2人の子どもなのに。そのくせ自分は変わらずにいたいなんて、それは無理ですよね」

ママさんからは、「私はそんな無責任な人間をパートナーとは思えない」とも言われたそう。パパさんは大きなショックを受けました。

しかしパパさんは、ママさんからこの言葉をもらえてよかったと言います。

「産後も変わらずママと仲良くしていたいなら、パパは全力で変わるべきです」

ここから、パパさんの“育児生活”が始まりました。

「2人目を考えたい」と言ってもらえて、やっと父親になれたと感じた

まず行ったのは、ママさんの1日のタイムスケジュールを把握すること。
その上で、家事・育児とでそれぞれタスクを洗い出しました。

「忙しそうとは思ってましたが、予想以上に壮絶でした」

オムツ替えやミルクを与えるなど、育児に参画することはもちろんです。

しかしそれだけではなく、「家事は全般的に自分が受け持つ」と決めたそうです。

「妻は家事が好きじゃなくて、もともと半々くらいで分担していたんです。すっかり妻任せになってしまっていたんですが、それを見直しました。仕事もあって赤ちゃんに触れ合える時間はどうしても少なくなるから、僕が育児をメインでは受け持てません。でも家事なら、時短や時間のやりくりで対応できます」

その後も状況や心境に変化が起きるたび、タスクの分担を調整してきました。

そうして1年が経った頃、ママさんから「そろそろ2人目を考えたい」と提案があったのです。

「嬉しかったですね。僕を父親として、パートナーと認めてくれてなかったら、そう言ってもらえることはなかったと思うので」

そして現在のパパさん達は……

その後“妊活”に励まれたご夫婦でしたが、2人目のお子さんを授かることはありませんでした。

上のお子さんがもうすぐ5歳になる現在、すでに2人目は諦めている状況だそう。

しかし、乳児育児中に培ったパートナーシップは、今も健在。「家族3人、毎日楽しく過ごしてますよ」とのことでした。

乳児育児中の関係性の築き方は、その後の人生にも大きな影響を与えるのですね。


以上、いかがでしたでしょうか。

産後の夫婦関係を良好に保つために必要なのは、ママの努力だけではないのですね。

今回ご紹介した方のように、パパが自分から家庭に参画していくことも重要です。

世の中のママのほとんどは、“自ら必要なことを探し出し、責任を負う”という努力を、日々当たり前のようにしています。同じ人間、同じ家族なのですから、パパにだってきっとできるはず。

とはいえ、今回ご紹介したようなパパさんの存在は、今はまだとても貴重です。

家庭進出してくれるパパさんの背中は、ママさんにもお子さんにも、きっと頼もしく見えますね。

●ライター/佐原チハル
●モデル/福永桃子・藤沢リキヤ

ライター紹介

佐原チハル

佐原チハル

無痛分娩にて子どもを出産しました。ハニーと二人三脚、子育て奮闘中のフリーライターです。執筆内容は、コラム・書評などさまざま。性や恋愛に関するユースワーカー業→プレママ・ママたちとのピア活動もしています。書店員・ライター業との3足のわらじ生活です。経験を活かした、データに基づくライティングを心がけています。趣味は紙モノ文具集め・(BL)読書・旅行・筋トレ。

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