親の焦りが最もNG?進級や進学でストレスを抱える子どもへのフォローとは
2018年3月28日 | よみもの親の焦りが最もNG?進級や進学でストレスを抱える子どもへのフォローとは

こんにちは。ママライターのマエジマシホです。
春は、進級や進学を控える時期になりますね。
特に、幼稚園を卒園して小学校に入学するなど、これまでとは全く違う環境を迎えることになる子どもたちにとっては、期待と不安が入り混じった複雑な心境でいることでしょう。幼い子どもながらにストレスを感じるケースもあるとおもいます。
今回は、小学校の教師を務めあげた筆者の母親からヒアリングをしたうえで、子どもが新しい環境に入っていくにあたり、親が家庭でできるフォローについて考えていきます。

小学校に入る前の子どもにできる親のフォロー
これまで、幼稚園で最上級生としてふるまってきた子どもたち。
ただ、幼稚園と小学校では環境がまったく異なります。
これまでは、最上級生として先生たちから下級生の面倒をみてあげるようにといわれ続けてきた子どもたちが、今度は、一気に最下級生となってしまうのです。
積み上げてきた自信を失ったり、年上に対して恐怖感を抱いたり、逆に赤ちゃん返りを起こしてしまう子どもがいても不思議ではありません。
筆者のママ友さんのお子さんは、赤ちゃん返りのような状態になり、当時2歳だった妹よりもわがままになって手を焼いた、と話しておられました。
子どもによってストレスの感じ方はさまざまです。
まず、親は、子どもの話を時間をかけて聞いてあげることが必要になるでしょう。子どもが話しやすいようにお風呂に二人きりで入るなど、子どもがリラックスできる環境を整えてあげることが大切です。
そしてまず、子どもが話しやすいように「小学校に入ってできるようになったこと」を聞いてみてください。
最初に、ポジティブな話題を持ってくることで子どもの舌も滑らかになるでしょう。できるようになったことを褒めてあげたら、「困っていることはある?ママが手伝えることあるかな?」と質問を投げると子どもも言いやすいのではないでしょうか。
ママやパパと一緒に解決していこうね、ということで子どもは「自分ひとりきりじゃないんだ」と思ってくれるでしょう。とかく子どもが敏感になりがちな小学校入学時には、子どもに孤独を感じさせないことが重要なポイントになります。
幼稚園や小学校の進級時の子どもにできる親のフォロー
特段、子どもの就学環境が変わらないように見えるのが進級時です。
しかし、クラスのメンバーや先生が変わることに少なからずストレスを感じる子どももいます。
この場合は、時間が解決してくれることもあります。単に慣れの問題ということですね。
ただ、子どもによっては仲の良かったお友達とクラスが離れただけでネガティブに受け取ってしまうケースもありますよね。
いつもより元気がなくなったり食欲が落ちたりしているようなときは、幼稚園や学校が終わってからそのお友達と一緒に遊べる時間を作ってあげることで、「クラスが離れても友達でいられる」と改めて子どもに理解させてあげることができるでしょう。
無理に新しい友達を作るように促さないことです。
新しい環境になかなか慣れることができない子どもに対して、「新しいお友達を作りなさい」と親が強く促すことは、早く花を咲かせたいばかりに無理やり若芽を引っ張って根っこを枯らしてしまうのに似ています。子どもが自分のペースで新しい環境に慣れるのを待ってあげることこそ、親ができるフォローのひとつだとおもいます。
親が焦ってはいけない
進学にしても進級にしても、最もストレスを感じているのは他ならぬ子ども自身です。
進学時には、特に親が「周囲から遅れないように」と焦ってしまうこともあるでしょう。
でも、焦る親の態度や気分は子どもにストレートに伝染してしまいます。そして、子ども自身が感じているストレスとは別のストレスを与える危険性もあるのです。親御さんが焦る気持ちはわかります。
でも、それを子どもに背負わせてはいけません。務めて子どもの前ではゆったり構え、子どもの気持ちを受け止めてあげるようにしたいですね。
以上いかがでしたでしょうか?
新しい環境に慣れることは大人でも難しいことがありますよね。
なので、進級、進学を控えている子どもの様子をいつもよりも観察し、微妙な変化を見つけてあげることが必要になってくるとおもいます。いつもと変化がなければ、新しい環境に慣れつつある、と受け止めてもいいでしょう。
でも、親に八つ当たりしたり赤ちゃん返りしたりわがままを言うようになったら、子どもからの「緊急信号」と受け止め、子どもと二人だけの時間を作って話を聞いてあげるようにしてあげてくださいね。