子どもの事故防止

ママ友同士のトラブルの原因にも?知人に子どもを預けた時の責任はどこに?

ママ友同士のトラブルの原因にも?知人に子どもを預けた時の責任はどこに?

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【ママからのご相談】
友だちに子どもを預けた時の責任は誰に?

a場面によって責任は変わってきます!

ご相談ありがとうございます。アディーレ法律事務所弁護士の正木裕美です。

子供連れでは行けない・外せない用事がある、仕事で子供が迎えに行けない、体調を崩したなど、子育て中の様々な場面で悩む「子供をどこに預けよう・・・」

近くに頼れる家族や託児所がないとき、信頼できる友人が子供を預かってくれると本当にありがたいですし、助け合いの精神が大切になってきます。

でも、ママ友トラブルに発展することも多いので、安易な「預ける・預かる」は禁物です。

預けた子どもがけがをしてしまったら?

そもそも、子供を友人に預けて面倒を見てもらうことは、法的には、準委任契約という契約が成立し、預かった友人は、職業や社会的地位等から考えて通常期待される注意義務を負います(善管注意義務)。

これは、契約書の有無や有償・無償を問いません。

今回のように、子供を善意で預かるときは、プロの保育士のレベルまでは求められないものの、家庭で子供の面倒を見る上で通常期待される注意を払う義務を負います

居眠りをしたり様子をちゃんと見ていなかったなど、この注意義務を怠り、不注意で預かった子供にケガをさせてしまったときは、友人は契約違反で損害賠償責任を負い、治療費や慰謝料を払わなければいけません。

この注意は一律ではなく、預かった子供の年齢や状況に応じた対応をすべきです。

触ったら危ないものがあるときに、赤ちゃんに「触っちゃダメ」と言っても触ってしまいますよね。実際に触ってケガをしてしまったときは、不注意があるとされ損害賠償請求できると考えられます。

仮に友人に不注意があったとしても、予想外の行動を子供がとったとか子供にも落ち度があってケガをしたということなら、お互いに責任があるとして過失相殺され、賠償額が減る可能性があります。

買ってあげたお菓子の代金は?

準委任契約では、委任事務を処理するのに必要と認められる費用は、頼んだ人に請求できるとされています。

預かる時間帯や時間数にもよるでしょうが、それなりの時間子供を預かるときは、おやつ等は必要費用として認められることはありえます。

高価な食器を壊してしまったら?

預けた子供が、わざともしくは不注意で友人宅の高価な食器を壊してしまったときは、不法行為となり損害賠償責任を負うので、弁償しなければいけません。

でも、おおむね12歳未満の責任能力のない子供の場合、子供本人に責任を負わせることはできず、監督義務者である親が責任を負うとされています。

ただ、高価な食器を子供が壊してしまったことからすると、保管方法が適切でなかったり、壊されやすい場所に出てたかもしれませんよね。

友人にも落ち度があると認められると、過失相殺がされ、弁償額が減額されることもあると思います。

そもそも、子供を預かる以上、大切なものは壊されないように予め対処しておくのが、お互いのために賢明ですね。

まとめ

ママ友間での助け合い、付き合いは大切ですが、トラブルの元もたくさん隠れています。

法的には賠償等を請求できるとしても、現実には請求しないことも多いでしょうし、それに不満を感じる間柄なら預けない方がいいでしょうね。

子どもを預かる=大切な命を預かることで、予想外のことが起きて責任問題になることも勿論ありえます。

子どものすることなので、大切な物を壊された!など予想外のことも起きますし、短時間の託児でも、トラブルになる可能性があることを忘れず、心配があれば預からない・預けないという選択も大切ですね。

ライター紹介

正木裕美(弁護士)

正木裕美(弁護士)

男女トラブルをはじめ、ストーカー被害や薬物問題、ネット犯罪などの刑事事件、労働トラブルなどを得意分野として多く扱う。身内の医療過誤から弁護士の道へと進む。2012年には衆議院選挙に愛知7区より日本未来の党の公認候補として出馬し、「衆院選候補者ナンバーワン美女」とインターネットや夕刊紙で大きな話題を呼んだ。さらに、実はものすごくゲーマーで、時間に少しでも余裕ができるとスマホゲームをしている。ブログ「弁護士正木裕美のまっさき通信」も日々更新中!著書「愛とお金と人生の法律相談」がプレジデント社より全国の書店やコンビニで発売中。

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